Maroon 5、新曲「Memories」は日本でも受け入れられる一曲に? チャートの動向に注目
似ているかどうかは聴き手が各自判断していただくとして、仮にMaroon 5側が「カノン」を意識して制作したとしても、元の楽曲が著作権の保護期間を過ぎたクラシック曲であるため類似性が指摘されても問題はないでしょう(とはいえ安易に断言は出来ませんが)。また喪失がテーマとなっている「Memories」が美しい旋律の「カノン」を想起させることで、失くしたことをもがき苦しむのではなくその温かさに触れやがて前を向くというテーマを描くことに成功していると言えるのではないでしょうか。
Maroon 5「Memories」は9月20日付Spotifyデイリーチャート、グローバルにおいて32位発進。アメリカでは16位スタートとなった一方、日本では50位以内には入っていないものの急上昇チャートで4位に登場しています。「This Love」等の彼らが好きな方にとっては楽曲のシンプルさに驚くかもしれませんが、カノン進行を知っていればパッヘルベル「カノン」と比較しながら、知らないとしてもJ-POPのヒットの方程式を敷いたこの曲に知らず識らず惹き込まれ聴いていくうちに、「Memories」は再生回数を伸ばしていくことでしょう。そうなれば「Memories」は海外以上に日本でも受け入れられ、日本におけるMaroon 5の代表曲になる可能性を秘めています。
■Kei
チャート愛好家。青森県弘前市のFMアップルウェーブ『わがままWAVE It's Cool!』(毎週日曜17時)スタッフのひとり(DJネームはブレストコナカ)。音楽/ラジオに関するブログ【face it】を日々更新中