欅坂46 小池美波、グループのアイドル面を担う重要な存在に ソロ写真集『青春の瓶詰め』への期待

 そんな小池は、ロックなイメージのある欅坂46の中でアイドル面を担う重要な存在でもある。冠番組『欅って、書けない?』(テレビ東京)のシングルキャンペーンにおいて、グループのレパートリーの中でも最も激しい楽曲のひとつである「ガラスを割れ!」のMVに映る小池を見たベッキーが「ロック感が足りないよね」とツッコミ。他のメンバーがカメラに向かって睨みつけている中、小池だけは渾身の上目遣いをしていたため、彼女の”隠しきれない可愛さ”が画面に滲み出ていたのだ。

 また、1期生では数少ない関西出身として、会話に登場する関西弁の発音にこだわる姿が同番組で鉄板ネタとして親しまれている。たとえば、エセ関西弁を使うMCのハライチ・澤部佑とそれに対して怒る小池、という関係性は定番化しており、その度に口を尖がらせMCを睨みつけるも、むしろその怒った表情すら可愛くなってしまう。”強さ”と”かわいさ”はこんなところにも表れているのかもしれない。

 こうしてバラエティ番組でも活躍できるメンバーとして重宝されている一方で、ラジオ番組のパーソナリティーもこなす一面も持っている。吉田照美とともにパーソナリティーを務めるMBSラジオ『ザ・ヒットスタジオ』では毎週昭和の名曲を紹介。実は、昭和歌謡好きという一風変わった趣味を持っている。YMO結成40周年の際には、特設ページに映像コメントを寄せる意外な仕事も舞い込んでいる。

YMO 40 TALK ABOUT YMO 小池美波(欅坂46)Vol.1

 そんなわけで、1期生の中では少々異端な存在感を漂わせる小池。ペンギン好きが高じてペンギン育成のスマホゲームを延々とプレイしているエピソードなど、時おり見せる変わった一面もファンのあいだで人気のようだ。

 今回の写真集は、撮影場所が中国・上海とその近郊だという。「最先端の街の雰囲気から路地裏のディープな雑踏まで、まるで一緒に旅行しているような気持ちになる一冊」とのこと。まさに、人気グループに所属していながらディープな趣味を持ち、かつ、可愛らしい姿で愛されている彼女にぴったりのテーマだろう。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
blog
Twitter(@az_ogi)

関連記事