Sexy Zone 中島×菊池、King & Prince 岸×神宮寺、なにわ男子 藤原×大橋…胸熱くなるジャニーズコンビ
時代を超えて語り継がれる名作には、バディものが多い。2人の性格や境遇は真逆で、出会いの印象は最悪。派手にぶつかっているほど物語は盛り上がる。「コイツにだけは負けたくない」とライバル視し、ときには周囲にまで気まずい空気が流れる。それでも、お互い心のどこかでは相手のことを認めているのがたまらない――。
そんなバディもののお手本のような関係性が、現実にもある。それがSexy Zoneの菊池風磨と中島健人の、“ふまけん(風磨&健人)“コンビと言われる2人だ。雑誌『anan』(9月4日号)で、“ふまけん“が表紙を飾った。特集は、ずばり「相性(バディ)の化学反応」。ふたりの出会いはジャニーズ事務所のオーディションだ。菊池は、かなり早い段階でジャニー喜多川社長に「YOUたちは、ずっと一緒だよ」と言われたのだと振り返る。
ジャニーズでは、何百人といるジャニーズJr.の中で、ユニットを作っては解体し、シンメ(シンメトリーのポジションで踊るコンビ)を組んでは入れ替わりを繰り返して、CDデビューするグループを検討していく。ふまけんも、Sexy Zoneとしてデビューする以前に、いくつかのユニットを経験した。だが、そのシンメは決して変わることはなかった。
社交的で、まるで息をするように甘いセリフが出てくる、ナチュラルボーン・アイドルな中島。一方、人見知りタイプながら、一度心を許した相手にはとことん愛情を注ぐ男気あふれる菊池。対照的な2人だが、その根本にある負けず嫌いなところ、てっぺんを目指すという情熱、美学を曲げない芯の強さが驚くほど似ているのだ。それゆえに、相容れない時期もあった。近づけば、お互いのトゲで傷つけ合うと、あえて距離を取っていたことも。
そんな2人を、ヒヤヒヤしながら見守っていたファンも少なくないだろう。だが、出会いから11年。彼らが大人になるにつれて、その存在の大きさを認め合い、今や「最悪で、最高」と言い合える仲に。いがみ合っていた2人の雪解けシーンは、バディもののクライマックス。『anan』の対談インタビューでも、菊池が次の仕事のために先に出ていった後、中島が1人残り「彼の存在が今の僕っていう人間を作ってくれた」とぽつりと語っているのも、多くの“ふまけん“ファンの涙を誘ったに違いない。