すとぷり 莉犬の心にともった赤い灯 るぅともサプライズ登場した『すたーとらいふっ!』初日レポ

莉犬『すたーとらいふっ!』初日レポ

 ジャケットを脱いで首からタオルを下げ、再度ステージに姿を見せた莉犬が心中を吐露。以前、同じ会場でおこなったライブで自分の番になると同時に、赤色のペンライトを下ろされた経験があったという。目を潤ませながら話していると、至るところからすすり泣く声が聞こえてくる。誰もの純粋な気持ちが溢れ返るなか、莉犬の懇願に応えて会場中が赤一色で染まっていく光景は、莉犬の心に灯がともった様子を映し出しているようだった。

 また、これまでの人生を振り返ると、苦しかったこと、嫌なことばかりだったと告白し、「普通の男の子として生まれ変われるよって言われたら、俺は死ぬことを選んでしまうかもしれないって思うくらい、そのくらい嫌なことがたくさんあった毎日で……」ーーそんな衝撃的な言葉をこぼすも、そのような考えを頭に巡らせる時に思い浮かぶのは、すとぷりのメンバーとリスナーである“君”のことだと明かし、「生まれ変わっても、すとぷりの莉犬でありたい」と誓ったことで、ひとり一人の心に光が差していった。そして、一帯が明るくなったところで銀テープが舞った「ファンサ」、るぅとが誕生日にプレゼントしてくれた曲に自ら作詞した「君の方が好きだけど」で、この日のライブを全て終了した。

 莉犬がステージ上でありったけの力を振り絞るその原動力は、すとぷりのメンバーとしてリスナーを楽しませることが生き甲斐となっていることにあるのだろう。何度も何度も「ありがとう」を繰り返しては「俺のこと好きですか?」と尋ね、「大好き!」が返ってくる。リスナーからの溢れるほどの愛情を噛み締めながら、「俺のほうが愛しているよ! またね」と最大限の言葉を残し去った莉犬。会場にはしばらくの間、とてつもなく大きな感動の波が広がっていた。

■小町 碧音
1991年生まれ。歌い手、邦楽ロックを得意とする音楽メインのフリーライター。高校生の頃から気になったアーティストのライブにはよく足を運んでます。『Real Sound』『BASS ON TOP』『UtaTen』などに寄稿。
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■セットリスト
莉犬くんワンマンツアー『すたーとらいふっ!』
8月2日(金)Zepp Tokyo

1.すとろべりぃぬまじっく
2.私、アイドル宣言
MC
3.なでなで
4.彗星ハネムーン
5.ちこくしてもいいじゃん(with るぅと)
6.すとろべりーごーらんどっ(with るぅと)
7.ロキ
8.ヒバナ
9.夏祭り
10.たばこ
11.おねがいダーリン
12.小さな恋のうた

アンコール
13.ファンサ
14.君の方が好きだけど

■ツアー情報
莉犬ワンマンツアー「すたーとらいふっ!」
2019年8月2日(金)東京都 Zepp Tokyo
2019年8月13日(火)大阪府 Zepp Namba
2019年8月27日(火)愛知県 Zepp Nagoya

すとぷりTwitter
公式ECサイト『いちごのおうじ商店』
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