M!LKが語る、7人の団結力が生む新たな表現 「前よりも個が引き立っている」

M!LK、7人の団結力が生む表現

個性を生かすことが大事になってくる(吉田仁人) 

ーーそういうことを踏まえてカップリングの曲を聴くと、例えば「MAGIC CARPET」のようなエンターテインメント性が高い曲も、単純にライブを盛り上げるためではなく、7人の表現力をしっかり伝えるための曲であることがわかりますね。

山中:嬉しいです。ありがとうございます。

ーー曽野さんの役者っぷりも素晴らしかったです。

吉田:M!LKのジーニーだからね(笑)。

ーーそういえば映画『アラジン』も公開中ですね。

曽野:はい。その主題歌とか狙っちゃおうかなと。

吉田・佐野:いや、おせーよ(笑)!

曽野:(笑)。でもあの笑い声には自信があります! レコーディングの時、「自分が思うようにやってみて」って言われたんですよ。それって、一番試される言い方じゃないですか。これはもうやってやんなきゃと思ってチャレンジ精神でやったら「(陽気な感じで)いいねーっ!!」って(笑)。

吉田:それじゃディレクターさんのキャラが(笑)。

曽野:いや、そんな感じになっちゃうくらいよかったのかなって(笑)。一発でバン! と決まったんで、本当に気持ちよかったです。ライブもね、期待していてください。

ーー楽しみです! でも今回はどの曲も、すごくライブの画が見えますよね。

板垣:確かに。

宮世:「TOUCH THE SUN」では風鈴の音色なんかも入っているんですが、メロディーのキレイさとサビのポップな感じが上手くミックスされていて、すごくライブ映えしそうな感じだなと思いました。

山中:ライブのつかみにもなりそうな感じ。

塩﨑:この曲のレコーディングの時は、地中海の景色をタブレットで見ながらイメージを膨らませてね。建物も、青と白しかないっていうあの景色すごかった。

吉田:めっちゃ行きたいんですよ、あそこ! 小学校の頃から、地図帳でずっと見てた。だから歌ってて本当に楽しかったんです。ウキウキしてた。

山中:その気持ち、めっちゃ伝わってると思う。

佐野:「Gotta Get Up」は洋楽っぽいね。

山中:だから意外と海外の方にもウケたりして。好きな人はめちゃくちゃハマる曲だと思う。

吉田:(4thシングル『夏味ランデブー』のカップリングで)「サマーガンバ!!」って曲があるんですけど、それはすごく暑苦しくていい曲なんですね。でも同じ夏がテーマになっている曲でも、今回は総じて清涼感がハンパない。

曽野:本当に充実してますよね、どの曲も。

ーーここまで充実した楽曲が出揃うと、気の早い話ですが、じゃあ次はどんなシングルになるんだろうとか、アルバムになったらもっといろんな曲が聴けるんだろうなとか考えてしまいます。

板垣:僕としてはまだ正直そこまで全然考えられないけど。

塩﨑:でも確かにどんな感じになるんだろうね。

吉田:ガチガチの恋愛曲とかやってみる? ドロッドロの(笑)。

ーーそれはまだ早い気がします(笑)。

吉田:そうですね、琉弥はまだ15歳だし(笑)。

宮世:(笑)。

曽野:僕は、こういう言い方があってるのかどうかわからないけど昔のM!LKみたいな曲やってみたい。俺らが入ってからはちょっと大人っぽいとかアーティスト感が増した曲になってきたけど、今この7人で、例えば「テルネロファイター」みたいなものをやってみたいんですよ。

吉田:「反抗期アバンチュール」みたいなのとか。

山中:今しかできないと思うから、ガールズヒップホップみたいな曲とかやってみたい。

吉田:え、ちょっとびっくりした(笑)。

佐野:ソロでやってもらっていいですか(笑)。

山中:(笑)。K-POP寄りなのかもしれないけど、そういうのも楽しそう。

塩﨑:バラードがメインっていうのもいいかも。

佐野:あまり踊らない感じの曲ね。でもすごく技術が求められる。

塩﨑:そういう曲ってだいたいカップリングになっちゃうからね。

佐野:うん。ライブだけで披露とかね。

塩﨑:あと、ちょっと解釈を広げるみたいな感じの曲が多いじゃないですか。恋愛だって言い切ってもいいような曲であっても、家族とか友情としても捉えられるよねみたいなものが多い。だから仁人が言っていたように、本当の意味での恋愛曲っていうのもいつかやってみたいなって思う。ドロドロは嫌だけど(笑)。

板垣瑞生
曽野舜太
佐野勇斗
塩﨑太智
宮世琉弥
吉田仁人
山中柔太朗
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板垣瑞生
曽野舜太
佐野勇斗
塩﨑太智
宮世琉弥
吉田仁人
山中柔太朗
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ーー実現するかどうかは別として、アイデアがどんどん出せるというのはいいことですね。

吉田:そうですね。こういうCDに関しても、ライブとかにしても。

佐野:次のツアーに向けてもこれからかなりガッツリ話しますからね。

ーー『M!LK LIVE TOUR 2019 ”Summer Re:fresh”〜かすかに、君だった。〜』ですね。

吉田:はい。まだ何も決まっていない状態ですけど(※取材時)、やっぱりタイトルが“Summer Re:fresh”なので、ちょっと前の曲を今のバージョンでやるとか、印象を書き換えるようなことも面白いかなって思ってるんですよね。さっき舜太が言ったようなことだけど、5人の時の曲を7人でとか。1曲1曲の印象も、M!LKとしての印象も変えられるようなことをしてみたい。次に向けてのステップというか、7人で動き出したい感じがすごくあります。

佐野:僕も同感です。M!LKのライブの印象を変えたい。

宮世:ただ盛り上がるだけじゃないみたいな?

佐野:歌って踊るのはもちろんなんだけど、その他にもね。

吉田:テーマパークみたいな。

佐野:そうそう。ライブにおける仕掛けとかも作って行きたいなって。

ーーそうやって考えていく過程も楽しいですね。

佐野:7人になってからなんですよ。こんな風にライブのことを話するようになったのは。

山中:セットリストが決まる前から話し合いするのは初めてだよね?

吉田:ここまでの感じはね。

塩﨑:『Time Capsule』のツアーの時も、意見は出したけど。

山中:だから今回は“1から”感がある。

曽野:やっぱり責任感も強くなりますよね。もちろんいつもちゃんとありますけど、自分たちが決めたことはさらに、それ以上にちゃんとやらなきゃっていうか。

ーー楽曲の制作に関しても、自分たちの意見を言うようになってきたんですか?

吉田:シングルに関しては今のところないですね。毎回、最初は「お! こういう曲やるんだ」って思うくらい、いい意味での新たな試練というか、僕たちを俯瞰で見てくれているスタッフさんだからこそ選べる曲になってると思うから、僕らはそれを全力で表現することに徹しています。でもライブとかアルバムのコンセプトみたいなところでは、メンバーの意見も取り入れてもらってる。さっき「責任感」って言ってたけど、やっぱりちゃんと「俺ら、作ったぜ!」っていう実感みたいなものがあるから自信持って出せる感じがしています。

ーーなるほど。

吉田:簡単には比べられないけど、前よりも個が引き立っている気がするんですよ。人数は増えたんだけど、表現の幅が広がったからこそ逆にちゃんと色が出せてるみたいな。

佐野:バランスなんだと思う。7人のね。

吉田:だからこそ個人の発信力とか、それこそ個性を生かすことが大事になってくると思うんです。M!LKのことを知ってもらうためにも、それぞれの色をしっかり際立たせていきたいなと思います。

(取材・文=山田邦子/写真=中村ナリコ)

■リリース情報
『かすかに、君だった。』
発売:2019年7月17日(水)
価格:1000円(税込)
※各TYPEトレカ8種類ランダム封入全24種

TYPE-A
品番:ZXRC-1204
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. TOUCH THE SUN

TYPE-B
品番:ZXRC-1205
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. Gotta Get Up

TYPE-C
品番:ZXRC-1206
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. MAGIC CARPET

■ライブ情報
『M!LK LIVE TOUR 2019 ”Summer Re:fresh” 〜かすかに、君だった。〜』
9月7日(土)【大阪】Zepp Osaka Bayside
9月16日(月・祝)【福岡】Zepp Fukuoka
9月21日(土)【東京】Zepp Tokyo
9月28日(土)【愛知】Zepp Nagoya

「かすかに、君だった。」リリースイベント
7月17日(水)18:00~
東京:としまえん それいゆ広場 それいゆステージ
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7月20日(土)14:00~
大阪:南港ATC 海辺のステージ
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7月21日(日)14:00~
東京都・ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場
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オフィシャルサイト

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