中村雅俊、デビュー曲「ふれあい」思い出を振り返る「すべての出来事が夢のようだった」

 中村雅俊が、7月1日に明治座にて『45周年ベスト盤発売&明治座公演制作発表記者会見』を開いた。

中村雅俊

 1974年7月1日に1stシングル『ふれあい』をリリースした中村は、同日にデビュー45周年を迎えた。それを記念したベスト盤『Masatoshi Nakamura 45th Anniversary Single Collection~yes!on the way~』の発売日である7月1日、中村はファン150名を招いたスペシャルイベントを明治座で開催した。

 45年前、当時23歳の中村は俳優としてドラマ『われら青春!』の主演を担当し、その後ドラマの挿入歌でもある「ふれあい」で歌手デビューを果たした。まだ貧乏大学生だったという中村は、「すべての出来事が夢のようだった」と学生時代を振り返る。先に俳優としてテレビ出演していた中村は、シングルリリースが新聞にも取り上げられ、デビュー前にしてファンレターが4通来たという。「思わず返事を書きました」と照れながら明かす中村に、会場も和やかな笑い声が響く。

 「45年経っても歌っているというのは、本当に奇跡がずっと続いているって感じですよね」と「ふれあい」という楽曲との出会いに改めて感謝する中村。しかし、中村はミディアムナンバーである「ふるさと」がいまだに苦手らしく、「ふるさと」をアカペラで歌っている由紀さおりが「雅俊くん、あの歌難しいよね」と言っていたことを明かし共感を求めていた。

 自身を「メルセデスベンツではなく、1300ccのカローラ」と例える中村は、「それでもずっと走ってこられたのは、自分の努力もありますけど、実感としては支えられたというね。コンサートをしたらみなさんが来てくれるし、レコードを出せば買ってくれるから。ずいぶん走ってきたなという実感はあります」と目の前にいるファンに感謝を述べる。2017年に通算1500ステージを突破した中村は、今年も9月より『中村雅俊 45周年記念 CONCERT TOUR 2019「ON and ON」Vol.3 ~Acoustic Unit~』を開催する予定だ。イベント途中には、大塚修司(Key)、柳沢二三男(Gt)を呼び込み、「ふれあい」を歌唱。リリースからちょうど45年後という運命的な日のパフォーマンスということもあり、ファンからは大きな拍手と歓声が上がっていた。

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