テヨンが大切にする“伝える”ということ 自身の現在地示した1stミニアルバム『VOICE』を語る

テヨンが語る1stミニアルバム『VOICE』

撮影:田中聖太郎

 『VOICE』に収録されている6曲は、トロピカルハウス調やポップR&Bなど、最新のサウンドに親しみやすいメロディが乗った楽曲が並んでいるが、「最近はジャンルを限定していなくて、他のアーティストとコラボレーションする機会も多いですし、異なるジャンルのというか、枠に捉われずに自由にできていると思います」と本人が語っているように、様々な音楽性を感じさせてくれる。どの楽曲も、あくまでも言葉を引き立てようという意図が感じられるサウンドメイクが施され、日本語の細かいニュアンス、繊細な部分をきちんと感じさせてくれるその表現力には、脱帽だ。

 「スタッフの皆さんに助けていただきながら、なんとか歌うことができました。レコーディング後もライブに向け、そして今も歌詞を何回も読み、意味ももっと理解しようとしています。言葉の壁はあるかもしれませんが、素晴らしい歌詞をいただいたので、きちんと理解して歌おうと努力しています」と歌と真摯に向き合い、たとえ母国語ではなくとも、“伝える”ことに全精力を注ぐ。

 『VOICE』の中で、特にお気に入りの曲をテヨンに聞くと、「Vanilla」と「HORIZON」の名前が挙がった。それぞれ歌詞に惹かれたとのことで、「Vanilla」については「素直に思いを伝えることができない、女性の心情を歌っていて、特に女性に共感していただけると思います」と語る一方、「HORIZON」はレコーディングでの苦労もあったという。「メロディが持っている雰囲気ってありますよね。それを最大限に活かして、魅力的に表現するというのが私の役目ですが、時にそれが難しい時があります。その日、その時で色々な感情があるんです。この曲のレコーディングの時は、曲の持っている雰囲気がたまたま私には合わない日だったようで大変でした。でもこの曲の〈今は恋のために生きてるんじゃない。そう、だけどあなたが生きるための恋をくれる〉というフレーズが大好きなんです」と教えてくれた。

 楽曲が持つ感性が、それを最大限に引き出す“歌い手”の感性とぶつかり合いながらも折り合った時に聴き手に伝わる。“伝わること”を常に一番大切に歌い続けるシンガー・テヨンはまだまだ進化を続けていくのだろう。

(文=田中久勝/ライブ写真=上飯坂一、田中聖太郎)

テヨン『VOICE』

■リリース情報
1stミニアルバム『VOICE』
発売:6月5日(水)
<収録曲> ※3形態同内容
1. VOICE
2. I Found You
3. HORIZON
4. Vanilla
5. TURNT AND BURNT
6. SIGNAL

・初回限定盤A (Live Edition) <CD>+<LIVE DVD>
価格:¥5,480(税抜)
<DVD>『TAEYEON -JAPAN SHOW CASE TOUR 2018-』全16曲収録
※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様
※歌詞ブックレット12P

・初回限定盤B (Visual Edition) <CD>+<DVD>+<PHOTO BOOK>
価格:¥3,980(税抜)
<DVD>新曲「VOICE」ミュージックビデオ&ビジュアルメイキング
<PHOTO BOOK>撮り下ろしスペシャル・フォトブック(28P)
※スリーブケース付トールサイズデジパック仕様 予定

・通常盤 <CDのみ>
価格:¥2,380(税抜)

■テヨン Information
Mini Album『VOICE』特設サイト
テヨン特設サイト  
少女時代 Official Website
少女時代 Japan Official LINE
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少女時代 Japan Official Facebook

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