mono palette.のライブから感じた4人の絆 笑いと感動渦巻くTSUTAYA O-EAST公演を見た

 振り付けレッスン後、「魚は好きですかー? 俺は肉が好きだぜー!」と声を上げ、愛嬌たっぷりに「おさかな天国」を歌唱するRim。その背後でバンドメンバー同士が魚(?)をお裾分けしているところを見ていたら、バンドメンバーもおふざけありきでライブを楽しめることも、mono palette.の強みなのだと感じた。3人が再び登場したMCで、バンドメンバーが食していたのは、なんと、魚ではなく、いなり寿司だったことが判明。さらに、「魚の歌なのに、〈俺は肉が好きだぜー!〉で始まるのやばいよね」と、先ほどのRimの発言に対する突っ込みを入れるあげいん。また、この時点までのダンスの出来をメンバー同士で赤裸々に話す場面もあるなど、無邪気な話題が加速していく。

 ここからは、白い衣装に着替えたメンバーによる、バラード含めたソロパート。続く、Rim&3部による「ビーストインザビューティー」、あげいん&雪見による「やっぱ最強!」で結束力を高めた後は、全員でマスクの話をするや否や、「これ本編最後にするMCなの?(笑)」と雪見が突っ込む。そして本編ラストの曲として、彼らの親交をさらに深めることとなった「ロングタイムトラベラー」を届けた。

 アンコールを受け、ツアーTシャツに着替えて登場したmono palette.。Rimと3部が抱き合い、自由奔放に歩き回った「厨病激発ボーイ」と笑顔を咲かせた「脱法ロック」で締め括る。最後にはあげいんの復帰を祈願して、リスナーが作り上げたという寄せ書き旗を一旦、ステージにあげ、「すごい。家の天井とかに貼ろうか(笑)」と喜ぶあげいん。ここで初めてあげいんが「言い忘れた。ただいま」と言うと、会場からは「おかえり」の言葉が返る。最後は、全員で感謝を告げ、この日のライブは幕を閉じた。

 ボケ、突っ込みが成り立つのも、観客を楽しませる方法を何通りも生み出せるのも、2017年のmono palette.結成前から、どんな時も彼らが支え合う関係にあったからこそ。同公演では4人体制のライブをしばらく見送るという発表はあったものの、これからも絆を深めつつ、ひとりでは越えられない壁を4人で越えていってもらいたい。

■小町 碧音
1991年生まれ。歌い手、邦楽ロックを得意とする音楽メインのフリーライター。高校生の頃から気になったアーティストのライブにはよく足を運んでます。『Real Sound』『BASS ON TOP』『UtaTen』などに寄稿。
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mono palette.公式サイト

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