Uneducated Kid、Reddy、BewhY……独特な世界観と中毒性を兼ね備えた韓国ヒップホップ5選

 ビートメイカー、ラッパー、シンガーソングライター、映像ディレクターなど多様なメンバーで構成されたBalming Tigerは、メンバーの多くが海外育ちという異色のクルーだ。

Balming Tiger feat. Omega Sapien, Byung Un『Armadillo』

高級ブランドに身を包むなど無駄に贅沢したがる世の中を皮肉った新曲「Armadillo」は、中毒性抜群なビートとラップフロウでリピート必至。東京で撮影されたというMVも何とも言えないシュールさで病み付きになる。素朴なルックスと重厚なトーンのギャップで多くのファンの心をつかんできた主要メンバーのビョンオン(Byung Un)は、残念ながらこの曲が出る少し前にクルーを脱退。理由は「バラードやK-POPも歌いたいし、30歳にもなって実家暮らしなのでちゃんと稼ぎたい」ということで、芸能事務所と契約して新たなスタートを切った。

Balming Tiger - 'Armadillo' (Feat. Omega Sapien, Byung Un)[Official Video]]

 いつの間にか韓国ヒップホップシーンの重要人物となったビーワイ(BewhY)。

BewhY「CHALLAN」

どちらかと言えば新人にカテゴライズされる立場にも関わらず、アメリカのレジェンド級ラッパー・タリブ・クウェリとのコラボ、全米ツアーの敢行、韓国独立運動100周年記念公式ソングの発表など、その歩みは重鎮アーティストさながらだ。しかもインディペンデントで活動しているのだから驚く。ずば抜けて正確な発音とリズム感を誇る彼は、新曲「CHALLAN」のトリッキーなリズム展開にタイトなラップを見事に乗せた。曲の後半には得意の三拍子も披露し、ドラマチックな伴奏で聴く者を圧倒。MVでも大物感あふれる堂々とした姿を見せ、一編のショートフィルムを観たような気分にさせてくれる。同世代の人気ラッパーは数多くいるが、彼は完全に別次元のステージに行ってしまったような感じだ。

BewhY - 찬란 (CHALLAN) [Official Music Video] [ENG SUB]

■鳥居咲子
韓国ヒップホップ・キュレーター。ライブ主催、記事執筆、メディア出演、楽曲リリースのコーディネートなど韓国ヒップホップにおいて多方面に活躍中。著書に『ヒップホップコリア』。 運営サイト「BLOOMINT MUSIC」/ Twitter

関連記事