CUBERSが語る、メジャーデビューまでの軌跡とグループを支える個の強さ「5人合わせて500点」

CUBERS、グループに必要な個の強さ

 CUBERSをご存知か。5人組ボーイズグループ、歌って踊って演技もこなす、マルチなエンタメを目指すパフォーマンス集団。「100円貰えちゃうCD」「楽曲が良くなかったら全額返金」「FC東京U-23応援隊」「全国キャンピングカーTOUR」など、楽し気な企画を次々繰り出すアイデアメン。結成4年目にして、ついにたどり着いたメジャーデビューに向けて用意されたのは、作詞作曲・つんく♂による超キャッチーなダンスチューン「メジャーボーイ」だ。素人同然だった5人はいかにしてアイドルグループとしてのスキルを身に着け、大きな夢舞台の切符を手にしたのか? キャラ出し全開、リアルサウンド初登場インタビューをご覧あれ。(※末吉9太郎はインフルエンザにより欠席)(宮本英夫)

みんなで話し合いながら先に進んでいった(TAKA) 

ーーFC東京サポなもので。CUBERSのことは3年くらい前から知っております。

綾介:ありがとうございます! 嬉しいです。

ーー味の素スタジアムにも来てくれたし、西が丘のピッチで歌ってくれたり。

綾介:そうですね。「TOKYO HERO」を歌わせていただきました。またやりたいですね。昨年も試合はたまに見に行ってるんですよ、メンバーで。ゴール裏の2階席で見てます。

ーー嬉しいなあ。これからもよろしく頼みますよ。という話をまずしたかった(笑)。ちなみに、今までで歌った中で、一番珍しい場所ってどこですか。

綾介:珍しい場所……どこだろう?

TAKA:俺、一個ある。

春斗:俺もある。

優:一緒じゃない?

TAKA:俺が言ってみていい? 茨城、土浦。

優:一緒だ(笑)。

綾介:お祭りに呼んでいただいて、やぐらの上で、360度囲まれながら歌ったんですよ。急に煙が出たから火事か!? とか思ったら、おじさんたちが下で発煙筒をぐるぐる回してた。

TAKA:本物のスモークだった(笑)。あんな場所で踊ったのは、人生で最初で最後じゃないですか。しかも、楽屋が公民館だったんですけど、おばちゃんたちが屋台のソーセージとか差し入れに来てくれて、ケータリングが屋台みたいな(笑)。あたたかみを感じた1日でした。

綾介:また呼んでいただきたいですね。

ーー振り返ると長かったですか。インディーズ生活の4年間は。

TAKA:今思い返すと、あっという間だったと思いますけど。

綾介:濃かったです。キャンピングカーで全国を回ったりとか、いろんなことをやりましたし、体感的には一瞬だったんですけど、思い返すといろんなことがありました。

TAKA:なんであっという間だと思うのかな? というと、たとえば結成した時に「2019年5月にメジャーデビューします」と決まっていたら、そこまでの道がすごく長く感じると思うんですけど、僕ら、やることすべてが新しくて、刺激的な毎日だったんで。その日をがむしゃらに頑張ることで精一杯で。

綾介:ある意味先が見えずに、もがきながらずっとやってきた4年間でした。

春斗:ほぼほぼ初心者の5人が、オーディションで集まったんで。毎日が勉強というか、何かを吸収しなきゃいけない日々を送っていて、だから濃く感じるんでしょうね。

優:最初の頃は、ほぼ他人から始まったようなものなので。

綾介:気を使い合いながらね。

春斗:しかも「アイドルになるために」と思って入ってきてない人もいるんで。アイドルとか、人前に立つ人というのは何をすればいい? というのか、左右がわかんないんですよ。常に勉強勉強という感じでした。

ーーなるほど。しかも、年齢差もちょっとあるでしょ。

綾介:そうです。一番上が春斗で、僕とTAKAと9太郎が三つ下で、優はさらに三つ下。

ーーじゃあ最初は「さん」付けとか。

春斗:最初はそうでしたね。

綾介:でも気づいたら優は、みんなのことを呼び捨てにしてました。あるラジオの時に「綾介が」って突然言って、「ん?」って(笑)。

TAKA:でも春斗くんだけは、最初から春斗くんだった。

春斗:もう「春斗くん」が僕の名前になってるんですよ。年上なのにめちゃめちゃいじられるし。関係性はフラットですね。

ーーそれ大事だと思います。

優:みんな個性がバラバラなので、価値観も違いますし、考えてることも全然違うんですよ。綾介だったらダンス、MCとかが個性だし、今日いない9太郎で言ったら、オネエみたいなキャラクターで、本人は違うと言ってますけど僕は疑ってます(笑)。でもそれで掴んでくれるし、「あの人面白そう」っていう役割を、彼自身もわかってると思いますし。みんながみんな、自分のキャラクターと自分にできることを、この4年間で掴んだ感じはしますね。

ーーそれぞれ、グループの中で自覚してる自分の役割ってあるんだろうか。

優:僕は、何でしょうね? わりと自由なんですけど、しゃべりたい時はたくさんしゃべるし、今じゃないなと思ったら黙って見てるし、という感じです。みんなと違う角度から何かを言う時が多いです。

春斗:基本は無口キャラですけど、お笑いについての知識があるんで、MCで面白いことを言ってドカーン! みたいな。無口と面白キャラのギャップがあります。

綾介:可愛がられてますね、みんなから。

ーーそんな春斗くんはどうだろう。資料には「持ち前のポンコツを発揮」って書いてあるけど(笑)。

春斗:え、書いてあるんですか? ひどい、これ。

綾介:天性のポンコツですね(笑)。これはもう確実に。

春斗:いや、別に俺自体は普通にしっかりしてるんですよ。しっかりしてるのにポンコツと言われるようになってしまいまして。特に自覚はないんですけど。

綾介:まず日本語がおかしいんですよ。さっきも「左右がわからない」とか言ってましたけど。

TAKA:そうそう「右も左もわからない」でしょ? たぶん伝わってるだろうから流したけど(笑)。

春斗:そうか、「右も左もわからない」か。何か違うなと思ったんですよ、自分でも。

TAKA:みんなが思ってたよ!(笑)。持ち前のポンコツを発揮してたね。

綾介:5分会話したら、そういうのが三つぐらい出てくる(笑)。でもそこは意識しないで、変わらずにいてほしいですね。

ーーTAKAくんは、何ですかね。

TAKA:僕は、ありがたいことに役者の仕事もさせてもらってるので、グループに還元できることは全部吸収して持って帰ろうと思ってます。CUBERSにいいものを還元できていれば、それが自分の役割に繋がってるのかな? と思って活動してますね。今は舞台でも、芝居もできてダンスも歌もうまい人がたくさんいるんですよ。そういうところで刺激をたくさんもらって、持って帰るのが自分の役目でもあるなと思ってます。

ーー頼もしい。綾介くんは?

綾介:僕は、CUBERSをやる前から自分が得意としてきたダンスというものを、振付とかでCUBERSに落とし込むことと……自分ではわりと何も考えずに自由にやってるんですけど、スタッフさんと仲良くしたりとか、ですかね。スタッフの打ち上げに、なぜか知らないけど僕一人だけ参加してることとかがあって。マネージャーさんも来ないのに(笑)。スタッフさんやイベンターさんと飲みに行ったりとか、個人的に誘われることがめちゃめちゃ多いです。

TAKA:知り合いが多いんですよ、綾介は。

綾介:上の人にずっと可愛がられてきたので、そういう方たちと仲良くするのが好きですし、得意かなとは思います。

ーーそんな5人が集まって、グループを組んで、最初に目指す形というものはあったんだろうか。

TAKA:いや、これを目指すというものはなかったです。結成当初はそれこそがむしゃらで、研修期間というプレ始動期間を設けてもらってようやくステージに立てたというぐらい、おぼつかない感じがあったんですけど。やっていくうちに目標が見えてきて、いい楽曲を作っていただいて、それをどう表現するか? とか、みんなで話し合いながら先に進んでいって、理想の形がやって見えてきましたね。

ーー語弊があったらごめんなさい。何も知らない子たちがアイドルとして育っていくのを楽しむゲームみたいな感じがあるのかな? と。自分たちにも、ファンにも。

TAKA:それはたぶんあると思います。当時から応援してくださってる方が、メジャーデビューということに関して「おめでとう」と言ってくださる気持ちには、特別なものがあるんじゃないかと思います。

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