BTSの“黄金マンネ”ジョングク、なぜ人気メンバーに? アイドルグループの側面リードする活躍ぶり

 まだ曲数は少ないが楽曲制作にも携わっており、『花様年華 pt.1』に収録されている「Outro:Love is Not Over」では初めて楽曲プロデュースに参加した。SUGAがプロデュースに参加した『花様年華 pt.2』の収録曲「Dead Leaves」ではメロディメイキングにも参加し、『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』収録の「Magic Shop」では作詞にも挑戦している。

 ボーカルスタイルや声のトーンはソフトで穏やかだが、初期曲や『花様年華 pt.2』の収録曲「ペップセ」などでは低音の荒々しいラップを見せ、ダンスでもセンターパートが多く、ルックスでも人気が高い。さらに作曲や作詞にも参加し、趣味の域ではあるがイラストや、自ら「Golden Closet Film」と名づけたチャンネルで発表している動画編集までこなす多才ぶりで、ファンやメンバーからは“黄金マンネ(黄金の末っ子)”というニックネームをつけられている。一方で愛嬌や純粋な面も見られ、年上のメンバー達からも可愛がられている。デビュー時から末っ子としては珍しくセンターを守っており、ファンからの人気も最も高いメンバーと言えるだろう。韓国内ではデビュー時から末っ子がメインにフィーチャーされたり、人気メンバーになることは非常に珍しい。この点を踏まえると、BTSをデビュー時から“自作グループ”という面で支えてきたのがラップラインだとするならば、ジョングクは“アイドルグループ”という面をリードし、支えてきたメンバーと言っても良いだろう。

 7人での活動を最も重視してきたBTSだが、韓国の男性アイドルグループの宿命であるメンバーの兵役の時期も近づいて来ている。近い将来にありえる7人での活動の休止期間に、最年少メンバーであるジョングクの個人活動を今よりも頻繁に見ることがあるかもしれない。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
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