嵐、初展覧会開催に感じる5人からファンへの愛 “嵐を旅する”のテーマが意味するもの

 嵐のライブはムービングステージや気球、フリフラ(ペンライトの自動制御)、2000インチ超えの大型モニターなど、最先端技術をいち早く演出に取り入れていることで有名だ。主に中心となって演出を手掛けるのが松本である。

 2014年、15周年を迎えた嵐がデビュー記者会見を行った聖地・ハワイで開催したライブ『ARASHI BLAST in Hawaii』。この時嵐の5人が会場で待つファンの頭上にヘリコプターで登場し、最後に再び飛び立つ演出が取り入れられていた。これは松本によると「デビューからずっと旅してきた嵐がふとハワイに立ち寄り、また旅立つ」という意味が込められているのだという。5年前から嵐の活動を“旅”と捉えていた松本が今回の展覧会にどう関わるのか非常に興味深い。さらに衣装やグッズ展示に加え、バーチャルの嵐と触れ合えるアトラクションなどもあればファンにはたまらないものとなるだろう。半年以上も熟考された展覧会はきっとファンの想像を楽々と超えて楽しませ、感動させてくれるはずだ。

 6月22日からは毎年恒例の『嵐のワクワク学校2019』も決定。今年のテーマは「時空をJUMP!すべてが愛おしくなる修学旅行」。後輩・Hey! Say! JUMPを助手に迎え、開催される。例年プレイガイドで抽選販売されていた『ワクワク学校』だが、今回はファンクラブ会員(Hey! Say! JUMPの会員含む)のみの申し込みとなる。また『ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会』も同じくファンクラブ会員が対象。デビューから20年間支え続けてくれたファンに、できるだけ多く嵐と過ごす時間を共有して欲しいという5人からの愛を感じることができるのではないだろうか。できるだけ多くの都市で開催することを期待し、続報を待ちたい。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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