嵐、“年上キラー”から“アニキ”ポジションへ? 若手俳優 山崎賢人との交流から考える
長らくジャニーズの“次男坊”として、いわば中間管理職的なポジションに立っていた嵐。後輩からも慕われる国民的アイドルでありながらも、先輩ジャニーズグループや年上の俳優などから可愛がられ、時にいじられることも多かった。特に二宮は高橋克実や東幹久、小泉今日子などベテラン・中堅俳優からの評価が高く、堂々とした物言いと物怖じしない佇まいから、先輩後輩でありながらも対等な関係性を築くのが上手な“年上キラー”として知られている。そんな嵐だが、ここ数年でジャニーズの後輩のみならず、年下の俳優からも慕われる“アニキ”ポジションへと成長を遂げたように感じる。
時に毒舌な発言を見せる二宮だが、メンバーをはじめ心を許したジャニーズ/俳優仲間にしか“強め”な発言はしない傾向にある。そんな二宮から「本物のバカ」「保存データが5分しかない」などのフレーズを引き出した山崎は、自他共に認める人見知りである二宮が心を許せるだけの信頼感と憎めなさを持っている俳優なのだろう。そして、二宮をはじめ嵐のメンバーも、そんな山崎が慕い、無邪気で無防備な姿を見せられる頼り甲斐のある先輩に違いない。
櫻井の“アニキ会”など、嵐とジャニーズの後輩の間の“師弟関係”が注目を集める昨今。先輩ジャニーズやベテラン俳優に愛され、実力を認められてきた嵐も、いよいよ”アニキ”的なポジションが板についてきたということだろう。そしてその勢力はジャニーズ内に留まらず、山崎などの若手俳優にも慕われるほどに。チャーミングで憎めない“後輩”山崎と、しっかり者の“アニキ”嵐の今後の交流にも注目だ。
※山崎賢人の「崎」は正しくはたつさき。
■五十嵐文章(いがらし ふみあき)
音楽ライター。主に邦楽ロックについて関心が強く、「rockinon. com」「UtaTen」などの音楽情報メディアにレビュー/ライブレポート/コラムなどを掲載。noteにて個人の趣味全開のエッセイなども執筆中。ジャニーズでは嵐が好き。
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