04 Limited Sazabys、“4回目”の『YON FES』で遂げた野外フェスとしての成熟
フォーリミが次世代を担うバンドから現行のロックバンドシーンの中心的存在になってからは、『YON FES』の意味合いにも変化があるように感じる。例えば、6日のONIONRING(初出場)、7日のHump Back(初出場)らがMCで“『YON FES』出場がひとつの目標、夢でもあった”と話していたように、過去3回の開催を経て同フェスのステージは今やバンドが憧れる場所へと変貌を遂げた。若手バンドのフックアップという点では、昨年から2回目の出場を果たしたteto、初出場のハルカミライは、それぞれ6日と7日のLAND STAGEのトリに抜擢。ここ何年かで急激に成長を遂げた2組は、後に控えるフォーリミに対する遠慮なんて微塵も感じさせない、若さ迸るパフォーマンスと情熱でラストへとバトンを繋いでいたのが印象的だった。
GEN曰く、3年で作り上げた『YON FES』を観てもらいたいという意味も含め、自主企画フェスの先人として前を歩く10-FEETとSiMにオファーしたという。それはある意味、『YON FES』がひとつのフェスとして完成した自信の表れとも言えるし、実際その自信の通り観客の笑顔は終始眩しいものだった。しかし、それと同時にGENは6日のMCで「これまでは今このタイミングですべき最善のことを選んでやってきたけど、最近は“何をしたいのか”が大事になってきている」と状況の変化を語った。
昨年結成10周年を終え、横浜アリーナでライブが出来るパワーと約2〜3万人規模のフェスを安定して開催できるようになった04 Limited Sazabys。バンドもフェスも成熟の時を迎えているからこそ、さらなる飛躍を目指すフォーリミが次に打つ一手に期待せざるをえない。
(取材・文=泉夏音)
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