TWICEがファンに与え続ける“夢へ向かうパワー” 憧れの地=東京ドームで見せたグループの軌跡

 ライブのタイトルは、ずばり「#Dreamday」。そう、「夢が叶う日」という意味だ。

 デビュー当時からの念願だったドームツアーで、東京ドームのステージに立ったTWICE。いまや名実ともにアジア発ガールズグループのトップを走る9人の、『TWICE DOME TOUR 2019 “#Dreamday”』白熱ライブ2日目をレポートする。

TWICE

 ホールのライトが消えると、地響きのような歓声が響く。

 果てしなく広いドームに星のようにきらめくロリポップ型のペンライトCANDY BONGの光。ほのかに浮かび上がる客席を見渡すと、一心にステージを見つめる中学生くらいの女の子、満面の笑顔を見せる20代の男性グループ、そしてわくわくしたまなざしでステージを見つめる小学生の男の子とその横でちょっぴり緊張した表情のお父さんの姿も。アジアのアーティストのライブの中でも歓声がひときわ力強く感じたのは、客席の半数以上を男性が占めているからだろう。ライブに母娘で来るのは最近の流れだが、今回の公演では父と息子という組み合わせも多いのが新鮮だ。

 響き渡る壮大なイントロ。日本で第1弾シングルとしてリリースされた「One More Time」のアレンジバージョンだ。せり出した小さなセンターステージに凛と立つ9人が現れると、CANDY BONGが一斉に揺れ始める。「TWICE!」「TWICE!」大きな掛け声に包まれ、ドーム全体がぐっとヒートアップ。ピンクとブルー、イエローのライトの中でカラフルにはじける笑顔とダンス。同じく日本の1stシングルから「LUV ME」、そして韓国でのデビュー曲「Like OOH-AHH」のジャパニーズバージョンと、思い出の曲を立て続けに披露し、TWICEの世界へと一気に引き込んでいった。

 「One in a million! TWICEです!」花道を通ってメインステージに立った9人が、声を合わせておなじみのあいさつ。「ドームツアー、最後まで盛り上がっていきましょうね!」とガッツポーズをするナヨン。「スタートから声援がすごすぎて、びっくりのびっくりです!」(モモ)「今までで一番大きな声を出してね!」(チェヨン)「ドキドキしています。今日は最後までドキドキしましょう!」(ツウィ)という一人一人の言葉に、ファンは地響きのレスポンスで応えていた。

 アニメ『ラブライブ!』の監督、京極尚彦が手掛けたMVから9人を模したキャラクターが飛び出す「Candy Pop」、TWICEの名を日本中に知らしめた「TT -Japanese ver.-」。さらにムービングステージでスタンド席の近くへ。

 ツアータイトルの「#Dreamday」にちなみ、子どもの頃の夢を語るコーナーでは、ミナが「こんなところで言うのは恥ずかしいですけどプリンセスになることでした。幼稚園の頃ですよ。王子様を待っていたのかな」と笑いながら、お姫様のような優雅なお辞儀を披露。ダヒョンは「周りの人からおすすめされて、先生になりたかった。頭がいいから」とキュートなドヤ顔に。また、チェヨンは、「子どものころから絵をかいたり、落書きをしたりするのが好きでした。イラストレーターになりたいと思っていた」と明かした。

 さらに、「Pink Lemonade」と「I WANT YOU BACK」では、ワゴンでアリーナを一周。スタンド席にうちわを振る小学生の女の子を見つけると手を振り返すジヒョ。ファン一人ひとりと目を合わせるようにうなずくナヨン。カメラに向かって両手の指でハート型を作っておどけるサナ。

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