V6 岡田准一、嵐 大野智、Hey! Say! JUMP 知念侑李……時代劇でも活躍するジャニーズメンバー

 嵐・大野智主演の映画『忍びの国』が、4月2日20時57分よりTBSにて地上波ゴールデン初放送される。同作は2017年に公開された映画で、大野にとって初の時代劇作品となった。ジャニーズには東山紀之や木村拓哉など、以前から時代劇にチャレンジしているメンバーが少なくない。今回はその中から、気になる“時代劇ジャニーズ”にスポットを当ててみたい。

V6 岡田准一

 言わずもがな、“時代劇ジャニーズ”といえばV6・岡田准一の名前を挙げざるを得ないだろう。大河ドラマ『軍師官兵衛』(NHK総合)をはじめ、映画『関ヶ原』、『散り椿』など、数多くの時代劇作品に出演してきている。演技力も然ることながら、とりわけ岡田の殺陣の評価はすこぶる高い。昨年公開された『散り椿』では、3カ月かけて自ら殺陣の稽古に励んだという。例えば、岡田演じる瓜生新兵衛の妻・篠(麻生久美子)の弟・藤吾(池松壮亮)と、雪の中で刀の稽古をするシーン。その殺陣は鶴をイメージしたと話しており、美しい舞のような殺陣を見ることができる。こうして作った殺陣は、完成報告会見でも絶賛。木村大作監督は「次機会があって時代劇をやる時、岡田さんじゃない俳優さんの場合に殺陣師として岡田さんに来てもらいたいと思っています」とコメントするほど。公式HPのインタビューでも「岡田君は三船(敏郎)さんよりもスピードが速いと思う。また三船さんはスピードとダイナミックさはあるけれど、華麗さに欠けるんです。岡田君の動きは華麗なんだよね(引用元)」とも話している。この“華麗さ”は、普段V6というグループでダンスを披露している岡田だからこそ発揮されるものではないだろうか。一方で、身体を鍛えているため力強さも持ち合わせている。華麗さと力強さ、時代劇に必要が要素を持つ岡田は、ジャニーズを代表する時代劇役者と言っても過言ではないかもしれない。

嵐 大野智

 映画『忍びの国』で、伊賀の凄腕忍者・無門を演じた嵐・大野智。時代劇と言えば、合戦シーンだ。『忍びの国』でも、無門が無双状態で敵を倒していくシーンがある。だが、単なる時代劇映画ではなく、一種のユーモアがあるため観賞後の“ズッシリ感”はそこまで大きくない。武士ではなく、ゲンキンで人でなしの忍者衆にスポットを当てていることも理由の一つだが、大野の飄々とした雰囲気も大きな理由だと感じる。例えば、冒頭の下山家と百地家の戦のシーン。相手と命がけで1対1の戦いをしているにもかかわらず、無門は終始不敵な笑みを浮かべている。余裕綽々な表情と、圧倒的な強さこそがこの作品の大きなスパイスなのだ。そして、この雰囲気は普段からマイペースな大野だからこそ出せるものである。実際、『忍びの国』ジャパンプレミア舞台挨拶で女優・石原さとみも「すごいねって言わせてくれないすごい人で、努力をしてるっていうのを見せない方」「飄々としてらして、常に変わらずフラットでいてくださる」と語っていた。陰で努力をするも、それを表に出さないのが大野の信念。彼の信念こそが、“飄々さ”という良いスパイスに結びついているのかもしれない。

関連記事