YOSHIKI、X JAPAN30周年のビジョンを語る「次の年号にアルバムを出すのはいいアイデア」

 続けてYOSHIKIは、「制作する時に楽曲を作る意味を考えるのですが、それなりに意味のあることにしたいなと。ファンの方にこれだけ長い間待たせてしまって、本当に申し訳ないと思っているのですが、出すからには僕らが解散前に抱いていた夢ーー『世界に向かうんだ』という。僕らの夢はそこで終わったと思っていたのですが、再結成をしてその時に“世界”というドアが開いていたんですね。今も僕らがその状態にあると思っていますので、やはりアルバムを出す時には世界を視野に入れてというのは大前提なのですが、その一番いいタイミングを狙っているので、ファンのみなさんには分かっていただけると嬉しいです」と待たれるアルバムリリースについて言及した。

 また、20年前に皇居前広場で「Anniversary」を披露した際のことについては、「あの時のことは鮮明に覚えています。ものすごく緊張していたんですが、ちょうど僕らのバンドが解散して僕の最愛なる友人が旅立った後だったので、自分が音楽家として今後前に進んでいけるのかなと思っていた時にそういったお話をいただいて、全力で書いてみたんです。あの時は雨が降っていたんですね。演奏前に急に雨が止みまして、あの時の神聖なる瞬間というのは自分が生かされているんだなという感謝の気持ちで。陛下に見ていただいてる中、演奏できたのは自分の転機にもなったというか。これから音楽家として頑張らなきゃいけないんだなと思えた瞬間だったので、それが20年経った今演奏できているというのは自分の人生にも重なりますし、あの瞬間がなかったらこうして活動できているのかなぐらいに思います。第2の人生を与えてもらった気がしました」と「Anniversary」への思いを語った。

(取材・文=渡辺彰浩)

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