深川麻衣、生駒里奈、西野七瀬、市來玲奈……乃木坂46卒業生がそれぞれの道で輝かせる個性

 そのほか、先述した中元日芽香は自身の経験から心理カウンセラーに。グループ卒業時に開催した個展『伊藤万理華の脳内博覧会』でファッションやアートへのクリエイティブを遺憾無く発揮した伊藤万理華は『MOOSIC LAB 2018』のイメージモデルや雑誌『装苑』でコラム「伊藤万理華のときめき録」を連載中。主演ドラマ『ガールはフレンド』(TOKYO MX)では、“個人PVの女王”と言われた多彩な表情で、女優としての道も垣間見せた。乃木團のギターとして活躍し、歌唱力にも定評のあった川村真洋は、ソロで音楽活動を続ける道へ。ソロアーティストとして昨年6月にライブを開催していた。

 グループのキャプテン・桜井玲香は『BRODY 2019年2月号』のインタビューで、2018年を振り返り、多くのメンバーが卒業していったことに「……来年(2019年)もごっそり行っちゃうんだろうなっていうのはあります」と答えながら、「卒業してもつながっていられることが分かってきたので。卒業というものへの捉え方が変わってきたのかもしれないです」と7年目の心境の変化を明かしている。

 市來との共演を始め、先日ツインメッセ静岡にて開催された『TOKYO GIRLS COLLECTION』では、乃木坂46と深川、若月が再会。メンバーと出演者に名を連ねた2人のInstagramには、白石麻衣、松村沙友理との4ショットがアップされている。ほかにも齋藤飛鳥は楽屋に生駒が急に現れることがあると配信番組『のぎおび⊿』で明かしていたり、現在開催中の『乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展』には伊藤、西野、若月のデザインTシャツが販売され、展示にそれぞれ3人が訪れていたりもする。

 卒業生の活動として、そのほとんどの場合が、グループ時に生まれた個性に磨きをかけ、そしてその芽を花開かせようとしている。現在、乃木坂46はモデル、女優、バラエティ、執筆……とメンバー一人ひとりが個人として活躍し、グループに還元する大きなサイクルができている。3期生の躍進や4期生の加入も、1期生から卒業が相次いだ理由の一つ。グループが変化していく中で、自身の次の進路と向き合う。卒業生の活躍がモデルケースとして成形されることによって、グループやメンバーの活動の幅もより大きな広がりを見せていくに違いない。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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