BTS、コンセプト別で見せた日本初の単独展示会 『24/7=Serendipity (오,늘)』を振り返る

 日本で開催されたアーティストやアイドルの展覧会といえば、アーカイブそのものが時代を反映した歴史にもなっていた「デヴィッド・ボウイ・イズ」や、衣装やグループそのものがクリエイションのコンテンツと言えるPerfume、ライブをメインに置いたももいろクローバーZ、デザイン面に焦点を当てた乃木坂46など様々なものがある。しかし、韓国での大規模なアイドルの展示会は、現代アーティストとのコラボレーションで開催されたG-DRAGONや、自社のミュージアムを持つSMエンターテインメントなど一部を除けばまだ珍しい。今回のBTSの展示会は、グループの具体的な歴史やメンバーのリアルもあるが、それを時系列的ではなくコンセプト別で見せるという“韓国のアイドル”特有の展示の仕方は、既存のアーティストやアイドルの展示よりも、むしろストーリー展開ごとに展示することが多いコミックなどの二次元コンテンツの展示様式の方に近い様にも感じられた。

撮影:DJ泡沫

 ちなみに韓国での展示は大型書籍としてまとめられているので、行けなかった人や細かいところや個々の写真をチェックできなかったという人にはオススメだ。過去の映像コンテンツ以外ほぼ全て、最後の「IDOL」のインタビューまで韓国語ではあるが文字で掲載されている。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
Twitter:@djutakata

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