E-girls、体当たり企画で新境地! 『全力部活!E高』で見せる11人の個性

 E-girlsの冠番組『全力部活!E高』(AbemaTV)が、文字通り“全力“だ。初回放送から過酷な富士登山で体力の限界に挑み、1万1000個のドミノを並べる回では精神的にも追い込まれていく。汗、涙、時々よだれ(!)も飛び出すほど“ガチ“な彼女たちを見れば、誰もが応援せずにはいられない。なぜ、彼女たちがこれほどまでひたむきに取り組むのか。それは、今E-girlsの11人が新たな絆でつながろうとしている、まさに真っ只中にあるからだ。

 2017年6月、Dream、Happiness、Flowerの3つのガールズグループが集ったプロジェクトから、1つのチームへと大きな変化を遂げたE-girls。19人から11人へ。新たな道を歩み始めたのは、Happiness、Flowerを中心としたキャリアのあるメンバーばかり。尊敬してやまない先輩たちから受け継いだE-girlsという場所を、自分たちの代でさらに進化させていかなくてはーー。11人の気合いの入りようは、強豪校の部活動と近いものを感じる。『全力部活!E高』は11人の成長を追うドキュメンタリー番組でもあるのだ。

 素の11人を見ていると、新生E-girlsにはカッコいい男前女子と、とことん愛され女子の2タイプがいるように思う。サバサバとした潔い男前女子たちは、気くばり上手なリーダーの佐藤晴美、ポジティブな声出し隊長の楓、いつも気合十分なお祭り女の武部柚那、自由奔放でまだまだ反抗期(?)な須田アンナ、マスコット的人気を誇るYURINO。そして、周りが思わず頬を緩めずにはいられない愛され女子たちが、キラースマイルの藤井夏恋、家庭的な一面も持つSAYAKA、「無理しない性格」と笑いつつも努力家の鷲尾伶菜、カメラ好きな文学系女子の坂東希、女優の才能とポンコツが共存する石井杏奈、そして王道の妹キャラの山口乃々華だ。

 体育会系な企画には、率先して男前女子なメンバーが取り組む。その真剣さゆえに張り詰めた空気を、愛され女子たちが天然ぶりを披露して和らげていくのだ。富士登山となれば、佐藤が振り返りながら全員の様子をしっかりと見守る。楓は“1人がネガティブなことを言い始めると、全体が引っ張られてしまう“という今のE-girlsの課題を正面から受け止め、「上げてあげる!」と積極的に声をかけ、周囲を明るく照らす。長身コンビの佐藤と楓の“ツインタワー“は、その責任感の強さからE-girlsの精神的支柱とも言える存在だ。

 負けず嫌いな武部、怖いもの知らずな須田、小さな身体でいつも全力投球なYURINOは、E-girlsのいわばエンジン。3人でスダンナユズユリーを結成していることからもわかるように、彼女たちはポップな可愛さと同時にヒップホップのヤンチャさが漂う。武部は大縄跳びでは率先して大変な端のポジションで跳び、交代の声にも「後悔したくない」と拒否。須田は、その道のプロである先生にもハッキリと自分の意見を通す。YURINOは辛い富士登山では「余裕!」と叫んでみせる。実に頼もしい3人だ。

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