佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』

関ジャニ∞ 大倉忠義の勇気ある行動がつなぐ、関西ジャニーズJr.の未来 警告後のラジオを聞いて

 関ジャニ∞ 大倉忠義とシンガーソングライターの高橋優がパーソナリティを務めるラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』(ニッポン放送)。30代男子の飾らないトークを繰り広げるこの番組は、ふたりの限りなくプライベートに近い会話を聞いているような気分になる。繊細な高橋が日頃感じているモヤモヤを、大倉が一緒に紐解いていく様子は、なるべく周囲を傷つけないように、と平和主義を貫く大人であれば「あるある!」と思わず膝を打ちたくなるものばかり。大倉の切れ味のいい意見に「よくぞ言ってくれた!」と胸がスカッとする場面も少なくない。

 そんな大倉が、ジャニーズ公式携帯サイト『Johnny’s web』で、執拗なつきまといをする人たちへの苦言を呈したのが11月8日のことだった。なかでも「これを書くことで喜ばせるかもしれない」という文言は、再三の注意も徒労に終わってきたことを伺わせる。こうした意見を発信すること自体、ルールを守るファンはますます心を痛め、ルールを守らない人たちの認知がどんどん歪んでいくこともわかっているのだろう。しかし、それでも“無視という最大の抵抗”では終わらせられないものがあったに違いない。特に大阪での番組に行くのが憂鬱だ、という詳細な内容も。愛するふるさとへ戻ることが苦痛になるほどのストレスとはどれほどのものか。「そろそろ限界だ」の文言が重い。

 そんななか11月10日の生放送に、大倉がどんな声色で登場するのかと注目が集まった。オープニングでは、おなじみの飯テロトークに花が咲き、その後もゲップが出たことを報告したり、白髪が生えてきたという話になったりと、人間味溢れる会話が印象的だった。いつも通りのテンションに安堵していたが、イルミネーションデートの話題になると「行きません。誰が見てるかわからんし」と、本音をこぼす一幕も。例の苦言を意識したかどうかはわからないが、少なくとも依然として外を歩くことに抵抗を持っていることが伝わってきた。

 この秋、大倉は横山裕と共に、後輩の関西ジャニーズJr.のステージに構成・演出で参加。久しぶりに関西Jr.の舞台を見た時、東京に比べて目が行き届いていないように感じた大倉は、「自分のそのころとリンクして、お手伝いできることがあればお願いしたいです」と手を挙げたと明かしている。「僕らが関わらせてもらうことで、ちょっとでも話題になったらいいな。踏み台にしてほしいなとか思いながら」とも。さらに「愛情わいてきますよね。そりゃ。ずっと50人のことを考えてるわけじゃないですか。どうしてあげたらいいのかなとか」と、父性に近い感情が芽生えていることも番組で話していた。

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