King & Princeは苦悩を糧にして輝くーー衝撃の告白相次いだドキュメンタリー番組第2回

 デビューシングル『シンデレラガール』は、初週売り上げ57.7万枚という快挙を達成、続く2ndシングル『Memorial』もリリースから3日で37.7万枚の好スタートを切ったKing & Prince(オリコン調べ)。彼らの素顔に迫ったドキュメンタリーが放送されているのが『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME ~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)だ。第1回目となる10月5日の放送では「知られざる想い」と題し、平野紫耀が「パッと辞めてどっかに行ってやろうと思っていた」とデビュー前の心境を吐露。放送後ファンの間では「Jr.の頃から映画の主演やCM、舞台の座長を務めていた平野君が辞めようと思っていたなんて」と驚きの声が上がり、大きな反響を呼んだ。そして10月12日、「苦い記憶」と題した第2回放送では、初回を凌ぐ衝撃的なメンバーの告白が相次いだ。

苦悩や葛藤を告白……メンバーたちのほろ苦い思い

 グループのリーダーである岸優太。今回はいじられキャラの岸らしからぬシリアスな表情で語る横顔が印象的だった。岸の「苦い記憶」はデビュー前、お互いJr.だった頃Sexy Zone・佐藤勝利に抱いた葛藤。当時大勢の中から徐々にJr.の花形、マイクJr.(先輩のステージで、メインの隣でコーラスを担当するJr.)にまで昇格していた岸。しかし1年後輩の佐藤勝利は入所後あっという間に自分より前の位置を掴んだ。当時の自分を振り返り岸は「荒れ果てていた」と評し、後輩のバックを務めなければいけない屈辱に「なんでこんなことしなきゃいけないんだ」とも思ったという。現在では良きライバルとしてお互いの存在を認め合うふたりの知られざるエピソードに、驚きを隠せないファンもいたようだ。

 『うちの執事が言うことには』で映画初主演となる永瀬廉。端正な顔立ちとフランクな関西弁のギャップに多くのファンが胸を焦がす。現在ではライブのMCを務めるなど流暢なトーク力のある永瀬だが、意外にも幼い頃は内向的な性格だったと明かされた。家族が転勤族だった永瀬は、仲良くなった友達とも引っ越しですぐに別れなければならず、徐々に心を閉ざすようになっていたのだという。しかし、ジャニーズに入ってからの経験が永瀬を大きく変え、コミュニケーション能力も身に付き、性格も明るくなっていった。何より今は独りぼっちではなく、同じ道を歩むメンバーがいるのが心強いと語った。

 神宮寺勇太の苦い思い出はもっとシリアスだ。2015年、前進グループ・Mr. King vs Mr. Princeとして6人で活動していたが、翌年はMr. KingとPrinceの2グループに分かれて活動をすることになった頃の話だ。脚光を浴びるのはMr. Kingの平野、永瀬、髙橋海人の3人のみ。「今までチヤホヤされていたのに、いきなりドン、と下げられた気がした。やりたいのに仕事がない。高校3年生だったので将来のことも考え、もう辞めるべきなのかなと思った」と告白。当時の経験でどん底を味わったからこそ、もう怖いものはないと、奮い立つきっかけになったと語った。デビュー前、ファンから「チャラ宮寺」と呼ばれていた神宮寺にも別の顔があったのだ。

 Jr.時代、「恋人にしたいJr.」5年連続1位に輝き、文字通りJr.のトップに君臨してきた岩橋玄樹。他のメンバーに比べ活躍の場が少ない現状を「今は僕の番じゃない」ときっぱり。「他のジャンルで頑張っているメンバーを立たせ、輝かせてあげるのが僕の役目。あいつダサいなと思われてもいい。誰に何を言われようが僕の道を進む」と骨太な考えを告白。10月14日発行の日刊スポーツ『サタジャニ』のインタビューでは、デビュー前、岩橋は岸、神宮寺と「海外で3時間、3人で辞めた後どうする?」と話し合っていたことも明かしている。Jr.時代に絶大な人気を誇った岩橋や、髙橋の深い思いが語られるのは3話以降になりそうだ。

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