韓国アイドルと事務所を巡る問題に解決の兆しは? SUPERNOVA、2PMらの動向を機に考える
ちなみに、韓国アイドル界のスタンダードになっている練習生たちの活動にも、近年新たな動きを感じることができるのだという。
「日本ではジャニーズはじめタレントの成長過程を見せてデビュー前から応援させることがよくありますが、韓国ではこれまで練習生をデビュー前に表舞台に立たせることはほぼありませんでした。だからこそ、各事務所の練習生を集めて成長する姿を見せるサバイバル番組『PRODUCEシリーズ』は画期的で多くの国民から支持されました。また、最近ではSMエンターテインメントがNCTのデビュー前に作ったSMルーキーズが、1年ほど事務所関連の劇場でデビュー前から公演を行うなど、AKBグループ的なスタイルで活動を行ったことも。さらに、『SIXTEEN』というサバイバル番組発のTWICE、YGのサバイバル番組『WIN:WHO IS NEXT』発のWINNERやiKONの登場なども、新たな流れの一つの兆候として捉えることができるでしょう」
韓国の芸能界ではまだまだ歴史の浅いアイドルシーン。全体の仕組みに変革が起こることで、今後のグループ存続や誕生にも大きな影響を与えるかもしれない。
(取材・文=久蔵千恵)