SEVENTEEN、『WE MAKE YOU』で日本デビュー “13人全員で作る”チームとしての結束力

 制作面においてはホシが振付の大部分を、ウジが作曲を担当している。ウジだけでなく、同じPLEDIS所属のR&B/ヒップホップシンガーであるBUMZU(プレデビュー時のボーカルトレーナーでもあった)も重要な存在だ。今までの活動曲は全てウジとともにグループのプロデュースを担当しているBUMZUが、ウジと共同で作ったものだ。楽曲だけでなく、活動時のイメージやコンセプトも、実質ウジとBUMZUがほぼ“ニコイチ”で作ってきたと言えるだろう。

 しかし一方で、「Pretty U」以降スングァンやDKがコーラス部分のディレクティングを自ら行っていたり、BUMZUとバーノンが共同で作曲した「Trauma」、BUMZUとホシの共作「HIGHLIGHT」「Swimming Fool」など、他のメンバーが楽曲制作に関わるケースも増えている(余談だが、BUMZUによるとホシとの楽曲制作はホシがイメージを踊ってみせ、それに合わせてBUMZUが作ってみた楽曲をホシがまたダンスで表現してみせるという、かなり変わった方法で行われるとのこと)。

 それぞれ得意分野を持ちながらも、個々の担当にとらわれすぎず、メンバー個人の成長とともにフレキシブルに変容していくSEVENTEEN。つまりはどのメンバー同士を組み合わせても、アルバム収録曲をこなせるという、どこを切っても美味しいグループに進化しつつあるということではないだろうか。しかし同時に、根底にはあらゆることを“13人全員で作ってゆく”というチームとしての結束があり、それがグループの唯一無二な魅力の源となっているのかもしれない。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
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