欅坂46 長沢菜々香、自らチャンスを掴み取る行動力 “有言実行”のスタンスを探る

 『欅って、書けない?』(テレビ東京/以下けやかけ)の5月20日放送にて、「長沢くんの生態を知ろう!」と題して、欅坂46・長沢菜々香にスポットを当てた特集企画がオンエアされる。

欅坂46『ガラスを割れ!』(通常盤)

 持ち前のキャラの良さを活かし、『けやかけ』などのバラエティで活躍する長沢。最近では、夢のひとつだった漫画家デビューを果たしたほか、アイドル好きとして他のアイドルグループのメンバーと交流を深めるなど、より一層自分の世界を突き詰めている。

 幼少期に漫画雑誌『りぼん』の影響で漫画家に憧れ、「小学生まんが大賞」に応募しようとしたこともある長沢。『りぼん』11月特大号(2017年)では同誌への愛を語るインタビューが行われ、4コマ漫画「なーこ先生描きおろし4コマまんが」で念願の漫画家デビュー。そのほか、長沢が好きな『古屋先生は杏ちゃんのモノ』の作者・香純裕子と対談や、編集部でお仕事体験といった企画で毎月のように登場している。

 自身の発信力も強く、ブログでは『りぼん』の掲載漫画やイベントについて詳しく紹介。すると「なーこ’s Blog りぼんラブな日常」と題してそのブログが本誌に掲載されるなど、双方の理想とする形で“りぼん愛”が発展中。過去に「発言することがチャンスだと思っています」と語っていた長沢。与えられた仕事だけでなく、自ら掴み取る行動力、有言実行のスタンスは彼女の長所と言える。また、企画に他メンバーを巻き込むことも少なくないので、自分だけでなくグループにもきちんと還元するところもファンから愛される要因だろう。

 また、ブログの更新やSHOWROOM配信の頻度が多い長沢は、ファンと欅坂46をつなぐ上で重要な役割を担っている。欅坂46は基本的に個人でSNSをやらないため、ブログのみで彼女たちの動向を知ることができる。しかし、更新が少なめのメンバーやプライベートをあまり出さないメンバーいるため、推しメンによってはパーソナルな部分がなかなか見えてこないこともある。その点で長沢は、ブログで他メンバーの状況について触れたり、SHOWROOMでも他メンバーと一緒に配信することを積極的に行っている。長沢の発信から他メンバーのプライベートな一面が垣間見えるのは、彼女のファンに限らず嬉しいことだろう。

 ムック本『20±SWEET KEYAKIZAKA』で長沢が、「アイドルの自分としては、“学校へ行っている感”を出してはダメだなって考えていて。ブログとか更新できないと、『学業が大変なのかな』って思わせちゃうかもしれない。全力で活動に打ち込んでいる姿だけを見せるのが私の理想のアイドル像なので、そのイメージを壊したくないんですよね」と語っているように、しっかりとした信念のもとにブログの更新を続けている。そもそも4コマ漫画や得意な料理をレシピとともに解説する「なーこクッキング」などの企画を欅坂での活動当初からずっと続けているのは、彼女の芯の強さを表してるとも言えるし、それが仕事にも繋がっているのはアイドルとして評価すべき点だ。

 また、歯に衣着せぬ物言いも長沢ならではの魅力だろう。2月に配信された佐藤詩織のSHOWROOMに電話出演した際は、「マジ暇。暇。仕事欲しい」や「ニートなう。ニート」と禁句を連発。配信を盛り上げようとする発言だとは思うが、武道館公演が中止となり、欅坂の露出が少なくなっていた時期だっただけに本音が入り混じっているようにも感じられた。また、先日配信された加藤史帆とのSHOWROOMでは、「ひらがな行きたい」を連呼。派遣でひらがな(けやき坂46)に参加したいという衝撃的な発言も残している。“サイコパスキャラ”が定着しているためストレートな発言をネタにとられがちな長沢。しかし、欅坂46随一のアイドルオタクであり、客観的にグループを見ているであろう彼女の言葉は、漢字欅のシビアな現状を示唆しているようにも感じられる。

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