Little Glee Monsterが海外公演に挑戦する理由は? 単独アジアツアー発表を機に紐解く

 また、リトグリの表現する音楽自体、近年の作品で洋楽のポップスへさらに接近していたことについても話してくれた。

「洋楽カバーは初期からやってきたことですし、2ndアルバムの『Catch me if you can』最新アルバムの『Get Down』など、全編英語詞のオリジナル曲にも挑戦していました。直近のアリーナツアーでは、“モータウンコーナー”と銘打って自分たちの楽曲をモータウン風にアレンジしたり、それらの楽曲とモータウンの名曲を繋げて披露していたりと、作品・ライブで海外のポップスへさらに接近しています。これから海外進出するにあたって、さらに世界の音楽を取り入れて行くのかと思うと、ますます楽しみですね」

 最後に、グループが2020年の目標に掲げる「ワールドツアー」などについても、いよいよ現実味を帯びてきたと同氏は述べる。

「彼女たちは、2020年の目標に『ワールドツアー』と『オリンピック開会式での歌唱』を掲げています。そのステージに立つためにも、まずはアジアの代表として広く認知されることが必要でしょうから、アジアから地盤を固めて行くというのは非常に納得ですね。まだメンバー最年少のmanakaさんもまだ高校生ですし、彼女が成人するくらいのタイミングには、世界の各地で名が知られているようなアーティストになっていることを期待したいです」

 今回のアジアツアーを機に、グッと近くなるであろう2020年の目標。その足がかりとなる公演を経て、彼女たちがどこまで成長するかにも注目だ。

(文=中村拓海)

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