Little Glee Monster、“ふたつのラブソング”での実感 「曲の雰囲気によって息の使い方も変わる」

リトグリ、ラブソング2曲での実感

 Little Glee Monsterが、3月14日に11thシングル『ギュッと/CLOSE TO YOU』をリリースした。同作は映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』のエンディングテーマである表題曲をはじめ、春らしいラブソングをダブルA面に据え、カップリングには『Sound Inn "S"』(BS-TBS)で披露した「明日へ」のライブテイクが収録されている。

 今回は同作の話に加え、2017年末の『紅白歌合戦』の裏話や、3月24〜25日にファイナルを迎える『Little Glee Monster Arena Tour 2018 -juice !!!!!-』などについて、じっくりと語ってもらった。(編集部)

「空気が違っていて、最初はそれに飲まれました」(かれん)

ーー初の紅白出場から早くも2カ月近く経ちました。

5人:早っ!

manaka:もうそんな経つんですね!

ーーもう2月後半ですから(※取材時)。って、毎回このくだりをやってますね(笑)。

芹奈:本当に(笑)。でも、年が明けてあっという間ですね。

芹奈

ーー改めて、紅白について振り返ってみましょう。僕も過去に紅白の裏側で仕事をしたことがあるからわかりますが、大晦日のNHKホールにはほかの現場では味わったことのない独特の空気感がありますよね。

5人:そうなんですよ!

かれん: NHKホールには番組収録で何度か立ったことがあったので、同じ気持ちで挑もうと思っていても、全然空気が違っていて。最初はそれに飲まれました。

かれん

ーーリトグリは初出場、しかも紅組のトップバッターと、番組オープニングのカギを握る大役を任されました。出番までの間、どんなことを考えていましたか?

かれん:オープニングは幕が降りていて、その裏で出演者の皆さんと並んで待機していたんですけど、電気が消えて暗い中、番組が始まるギリギリまでみんなと声を合わせていて。もちろん緊張はしたけど、それと同じぐらい楽しかったし、思いっきりやれたんじゃないかなと思っています。

芹奈:そのとき、乃木坂46さんが私たちの隣だったんです。私は「Jupiter」で低音を担当しているんですけど、一発目だからかリハでは緊張して喉が固まっちゃって。リラックスしてない状態で歌ったら低い声が出ないから、ずっと喉を温めていたんですね、(「Jupiter」の歌い出しの)「エー」って低い声を出しながら。それを乃木坂さんの隣でずっとやっていたので、変な人に思われてないかどうか心配でした(笑)。

manaka

manaka:確かに(笑)。トップバッターでアカペラから始まるっていうのも、紅白史上初だったらしくて。そういうこともあって、リハーサルのときからすごく入念にみんなで合わせていたんですけど、確かめておく回数を重ねることによって良くなると信じて、本当にギリギリまで練習していました。でも、それがあったから安心して本番も挑めたなって思います。

MAYU:さっきかれんが、幕が開くまで合わせていたって言いましたけど、実は幕が開いてからもずっとそのことで頭の中がいっぱいでした。

MAYU

アサヒ:本当にみんな、ずっとガチガチだったんですけど、そんなときに肩をトントンとされて。なんだろう? と思ったらPerfumeさんが「衣装カワイイね!」と言ってくれて、そこで話しかけてくださったことで心に少し余裕ができたところもありました。

アサヒ

かれん:三浦大知さんも「後ろで応援してるね」と一声かけてくれたり、歌い終わってからも天童よしみさんや石川さゆりさんに「すごく良かったよ!」と言っていただいたり。大先輩の方々にそうやってたくさん声をかけていただけたのは、すごく嬉しかったです。

「最初は『自分たちでいいのかな?』って気持ちもあった」(manaka)

ーーそこから2018年に入り、1月にアルバム『juice』の発売がありましたけど、その前にもいろんな発表ごとが続きました。まず年明け早々に、新曲「世界はあなたに笑いかけている」がコカ・コーラの年間イメージソングに採用されました。

芹奈:コカ・コーラのCMソングって何回も耳にするから、絶対に覚えちゃうじゃないですか。私たちの曲がその1曲になれるかもしれないことが嬉しいですし、やっぱりコカ・コーラはみんなめっちゃ飲むしね。

manaka:やっぱり、誰もが知ってるアーティストさんがコカ・コーラのCMソングを歌うイメージがありますよね。正直、最初は「自分たちでいいのかな?」って気持ちもあったんですけど、何事もネガティブに考えるよりもまず先にやってみて、結果がついてくるよう頑張ろうと。コカ・コーラのCMを通じて私たちを知ってもらう機会もまた増えると思うので、一緒にいい歌を歌えたらなって思います。

ーーほかにもmanakaさんがエレファントカシマシのトリビュートアルバム『カヴァーアルバム3 〜A Tribute to The Elephant Kashimashi〜』に「悲しみの果て」で参加したり、かれんさんもCHiCO with HoneyWorksのアルバム『私を染めるiの歌』収録曲「シュウマツWorker feat.かれん(Little Glee Monster)」に参加したりと、グループ外の活動も増えつつあります。そういう仕事に関しては、皆さんどのように考えていますか?

芹奈:私的にはそういうことができる状況が理想なので、ほかのメンバーがいろんな場所で活動しているのを見るとすごく嬉しいですね。

かれん:そうやってリトグリ以外の場所で活動したことって、リトグリに戻っていったときに絶対グループにも活かされると思うし、いつもと違う現場だからこそ学ぶこともたくさんあると思うんです。今まではそういう機会があまりなかったけど、この間もmanakaがひとりでラジオに出演したりと、少しずつですけど増えてきて、すごくいい状況だなと思います。

ーーNHK-FMの『今日は一日“アナログ・レコード”三昧』(2月12日オンエア)のことですね。

manaka:はい。あれも、10代の子たちにアナログの良さをもっと知ってもらいたくて、私を呼んでくださったらしくて。それってすごく嬉しいことじゃないですか。私を通して知ってくれる方がいるなら、そこに貢献できるように私も架け橋としてもっとやっていきたいなと思いますし、私自身もひとりでの仕事はすごく良い経験にもなるし、グループを知ってもらえるきっかけにもなるので、すごく理想的だなと思います。

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