uchuu; Kに聞く、最新テクノロジーとコラボした表現に挑む理由「最先端の人と混じり合いたい」

uchuu; Kが語る、最新テクノロジーとのコラボ

 DMM VR THEATER YOKOHAMAにてホログラフィックライブ『未来都市-mirai city-the3″r”d』を開催、「FLY」MVを8Kカメラで撮影するなど、最新鋭のテクノロジーを取り入れて新たな表現を探ってきた4人組ロックバンド・uchuu;。アーティスト名の表記を「uchuu,」から「uchuu;」へと変え、4月25日に現体制初のフルアルバム『2069』をリリースした。アルバムタイトルの『2069』は、“ロックが生まれた1969年の100年後”の未来である2069年を意味している。このタイトルが示すとおり『2069』は、先を見据え、未来への希望が詰まったアルバムだ。

 uchuu;は「SI(G)N SEKAI」のMV(参考:uchuu,が“最先端ハイブリッド型ライブ”で示すものとは? 映像の新規性とサウンドの変化から考察)や、「FLY」のMV(参考:uchuu,の“現在地”映したMV撮影に密着 「FLY」が示す8Kカメラの新たな使い方とは?
関)などにも見られるように、前回の技術を超えたいという強い思いを持ち、テクノロジーとのコラボレーションを通じて“近未来的な表現”に意欲的に挑戦してきた。

 そして生まれた今作収録曲「BOY」(『遊☆戯☆王VRAINS』エンディング曲)では、演奏するメンバーをモーションキャプチャし、リアルタイムレンダリングを用いたMVを制作。同MVは、デジタルな世界観の中に人の温もりを表現した作品となっている。今回ディレクターを務めたHiRo(FantasticMotion)は、uchuu;の楽曲を聴き、CGを得意とするHiRoの所属チーム・FantasticMotionとシンクロするのでは、と感じたという。メンバーと話を進めていく中で、比較的自由にMVを制作できたと語るHiRo。「撮影時はメンバーと一緒にドローンを飛ばしたりして遊びながらも、お互い本気のクリエイティブが出せたと思います」とMV撮影を振り返る。映像で「BOY」の近未来的な世界観を表現するため、使い慣れたモデリングソフトや、ゲームなどで使われるリアルタイムエンジンをレンダリングに用い、コスト削減と納期短縮にチャレンジ。その結果、アングルや疾走感を思い通りに演出できたそうだ。

uchuu; "BOY" (Official Music Video)

 そんな「BOY」はもちろん、今作『2069』の収録曲はエレクトロニックなサウンドを取り入れながらも、どれも決して無機質な印象は受けず、むしろどこか温かみを感じるものばかりだった。「FLY」MVをはじめ、度々制作を共にしてきた松本剛(GROUNDRIDDIM)氏など“人と人との絆”を大切に活動してきた、彼らならではの作品と言えるだろう。今回のインタビューでは、uchuu;の中心人物であるK(Vo / Gt / P / Pro)に話を聞き、作品に込めた思いからテクノロジーとのコラボに至るまで、じっくりと語ってもらった。(編集部)

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