『CUBERS × Real Sound presents “PLAY LIST”#1』

CUBERS、The Super Ball、はしやん、しゅーず、いかさんが集結した『PLAY LIST #1』レポ

 4組目のいかさんは、ステージに登場するやいなや、みきとPとのオリジナル曲「イマジンフレンズ」を披露し、その群を抜いた歌唱力でオーディエンスを圧倒した。力強い声量はもちろん、表現力が実に豊か。まるでミュージカルを見ているかのような生き生きとした歌声を聞くことができた。いかさんは男性のように低い地声を武器に楽曲を歌うことでおなじみの歌い手だ。しかし、初対面の人には女性であること、名前を呼ぶときはいかさん(敬称略)でよいという説明が欠かせないらしい。そんなMCも挟みながら、前向きな気持ちが湧いてくる壮大なナンバー「ホシアイ」を歌い終えると、年末に動画サイトで公開したデュエット曲「ノンファンタジー」で再びしゅーずをステージに招き、同曲を歌唱。ファンにとってはうれしいライブ初披露となった。

 そして、今回のイベントテーマでもある“かっこいい音楽”をもとに、いかさんは自身が思うかっこいい曲「背景、夏に溺れる」へ。低音から高音までを巧みに歌い分け、ドラマチックな世界観を見事に表現。最後の「ライアーダンス」では、“これぞエンターテインメント”と言わんばかりの豪快なパフォーマンスで会場を沸かせた。

 ラストを飾ったCUBERSは、1曲目「Samenaide」からパフォーマンスをスタート。グループの歌声の特徴でもあるユニゾンの響きが楽しめるファンクチューンで勢いをつけた。続く80sディスコ風でソリッドな楽曲「PINK」では、フォーメーションも多用したダンスで視覚的にも鮮やかさをプラスする。クールな一面を見せた後は、本日の出演者たちとの交流について仲睦まじいメンバートークを展開。さらに、弾むリズムとオールディーズ風のサウンドがポジティブな楽曲の世界観にマッチした「神様は忙しい」や、キラキラした音色とキュートな歌詞が特徴的なラブソング「Bi'Bi'Bi'」といった王道アイドル的なムードをまとった曲たちも披露した。真剣な表情も、愛らしい表情も、そのすべてをひとまとめにしてCUBERSというグループらしさがあるのだろう。

 そして、この日最後の楽曲は、自然と体が動き出すCUBERS屈指のダンスナンバー「君に願いを」。歌い出しからユニゾン〜コーラスワークが冴える洗練されたポップミュージックで華々しくイベントの幕を下ろした。CUBERSの楽曲は、グループを応援する人たちはもちろん、音楽リスナーからの評価も高い。彼らはじめ、今回のイベント出演者は、個性豊かなキャラクターに加え、素晴らしい楽曲とそれを表現するパフォーマンス力に恵まれた5組だった。

 『CUBERS × Real Sound presents “PLAY LIST”#1』が、イベント参加者にとって新たな楽曲、新たなアーティストとの実りある出会いの場になったのであれば、ぜひお気に入りの“プレイリスト”に彼らの曲を加えていただきたく思う。これからも彼らの魅力が少しでも多くのリスナーのもとへ届くことを願うばかりだ。

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(文=久蔵千恵/写真=林直幸)

■セットリスト
『CUBERS × Real Sound presents “PLAY LIST”#1』
2018年1月7日(土)Shibuya WWW

<The Super Ball>
1.笑顔のカバー
2.トモダチメートル
3.シアワセ
4.涙の色
5.人生ゲーム
6.MAGIC MUSIC

<はしやん>
1.インデペンンデンステイ
2.first contact
3.浮気性
4.time waits for no one
5.cho wavy de gomenne
6.It's my trun
7.夜が去る

<しゅーず>
1.セカンド・キス
2.妄想疾患■ガール
3.心とかいう名の未発見の臓器の機能についての考察
4.quiet room
5.夜もすがら君想ふ
 
<いかさん>
1.イマジンフレンズ
2.ホシアイ
3.ノンファンタジー(with しゅーず)
4.背景、夏に溺れる
5.ライアーダンス

<CUBERS>
1.Samenaide
2.PINK
3.神様は忙しい
4.Bi'Bi'Bi'
5,君に願いを

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