CIVILIAN『Hello,civilians.~全国編~』ファイナル公演レポ

CIVILIANが全国ツアーを通して見出したひとつの答え 『Hello,civilians.』ファイナル公演レポ

 コヤマの歌詞には、「死」が多く描かれる。『eve』のラストを飾る「明日もし晴れたら」ではコヤマのギターがつんざく音色で唸りを上げる。死を見つめ、絶望も悲しみも知ったコヤマは、誰よりも生きるということを強く歌うことができる。そして鬱々としたコヤマの歌詞は、最後には一筋の希望へと向かう。<明日もし晴れたら/外へ買い物でも行って/帰りにあの店にも寄って>という歌詞で本編が終わったように。

 

 アンコールでは、オーディエンスの“聴きたいと思ってくれた気持ち”に対して「ディストーテッド・アガペー」「暁」の2曲を届ける。「今やっと、このツアーを通して俺たちCIVILIANとしてのバンドの身体の中に流れてる血液が正しく循環を始めている気がしてます」と、コヤマは全8公演に足を運んだ全てのファンに感謝を述べる。アンコールで披露した2曲は、Lyu:Lyu名義の楽曲であり、「暁」は3人にとって“始まりの曲”。さらに、鳴り止まぬ声に応えたダブルアンコールでは「俺たち3人が集まって、何も分かんないまんまで、がむしゃらにジャムって、一番最初に作り上げた曲を、最後にやって終わりたいと思います」とコヤマが告げ、「空 -カラ-」を演奏する。

 たとえバンド名が変わろうとも、3人が鳴らす音、届けるメッセージに変わりはない。そんな、見失ってしまっていた当たり前のことを、3人は全国に届けるために、自分たちがその答えを見出すためにツアーを巡っていたのだ。『Hello,civilians.』というツアーを経て、CIVILIANは次のステージへ歩みを進める。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■セットリスト
1.一般生命論
2.残り物の羊
3.愛/憎
4.どうでもいい歌
5.AM4:00 のノック
6.ハロ/ハワユ
7.文学少年の憂鬱
8.自室内復讐論
9.あなたのこと
10.言わなきゃいけない事
11.赫色 -akairo-
12.ぜんぶあんたのせい 
13.デッドマンズメランコリア
14.生者ノ行進
15.3331
16.メシア
17.顔
18.明日もし晴れたら
EN1.ディストーテッドアガペー
EN2.暁
WEN1.空 -カラ-

■リリース情報
アルバム『eve』
初回生産限定盤(CD+DVD)4,860円(税込)
通常盤(CDのみ)3,240円(税込)

<収録曲>
01.eve
02.一般生命論
03.残り物の羊
04.どうでもいい歌
05.愛 / 憎
06.ハロ / ハワユ
07.赫色 -akairo-
08.言わなきゃいけない事
09.生者ノ行進(Album Ver.)
10.あなたのこと
11.I’M HOME
12.顔
13.明日もし晴れたら
14.メシア(2017.9.5 at Aobadai Studio) *bonus track

<DVD収録内容>
『Hello,civilians.~2017東京編~』2017.5.25(Thu) @渋谷CLUB QUATTRO
Bake no kawa ~ アノニマス ~ 先生 ~ 自室内復讐論 ~ 初めまして ~ 爽やかな逃走 ~ 神経町A10街 ~ AK ~ Y ~ メシア ~ ハロ / ハワユ ~ カッターナイフと冷たい夜 ~ 3331 ~ 生者ノ行進 ~ ディストーテッド・アガペー ~ 顔 ~ 暁

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