温泉むすめ SPRiNGS、2ndライブで示した“70億分の9の奇跡” 現体制ラストステージをレポート
その後、白い制服風の新衣装で歌唱したのが新曲「Hop Step Jump!」だ。<それぞれの物語で 主役になろうよ>という歌詞には、遠藤の門出に向けた思いも込められているように感じた。タイトル通り明るく前向きなメロディは、2018年にゲームのリリース、5月には3rdライブの開催、と勢いに乗る彼女たちの背中をさらに押すかのようだった。タオルを回して観客を煽る「青春サイダー」に続き、温泉むすめにとって“始まりの曲”という「未来イマジネーション!」で本編は終了。
そしてTシャツ姿で登場したアンコールでは、メンバーが遠藤へファンからのメッセージや花束をプレゼントするサプライズが。「晴れ舞台のステージでみんなに送り出していただけるのは、すごくすごく幸せなことだなと思ってます」と語る遠藤の姿には清々しさすら感じた。8人のメンバーはそれぞれ遠藤への想いを胸に、涙ながらに「70億分の9の奇跡」を歌唱。そして最後は8人それぞれが、遠藤への感謝と寂しさをまっすぐな言葉で伝えていった。堪えきれず涙する姿に、9人がこのステージに立つことができた“奇跡”を改めて感じる。
「ゆりしーが関わってくれたこのSPRiNGS、温泉むすめというコンテンツを少しでも一人でも多くの方にこれからどんどん広めていけるように頑張っていきます!」という高田の決意通り、温泉むすめはさらに飛躍していく――そんな予感に満ちたライブだった。
(文=村上夏菜)