風光ル梟が語る、グループの使命と音楽的な個性 「シーンに新しい風を吹かせる」

風光ル梟が語るグループの使命

コンセプトは「王道アイドルソング×R&B/ヒップホップ」

ーーそんな「かぜふく」のメジャーデビューミニアルバム『風光ル梟』は、全楽曲を3rd Productionsが担当。加藤ミリヤ、清水翔太、青山テルマなどR&B/ヒップホップ系のトラックをたくさん手掛けている3rd Productionsが全面的に関わっているのも、みなさんの大きなポイントですね。

Misaki:風光ル梟のコンセプトの一つに、王道のアイドルソングの中にR&B/ヒップホップを取り入れていくというものがあって。私はもともとヒップホップが大好きで、自分が聴いてきた、踊ってきたものなので。それをアイドルに加えていったら面白いんじゃないかと思いました。

 デモを聴いた段階から、ここはこうしたいとか、もっとBPMを上げたいとか、いろいろ意見を言わせていただいて、こだわって作りました。アイドル好きの方だけではなく、音楽が好きな方に聴いていただいたとしても決して恥ずかしくない1枚になっていると思います。

ーー「梟伝説」はダンスホールレゲエで、「翼-TSUBASA-」はEDM。そういうビートで歌ったり踊ったりするのは、どんな感じですか?

美心:特に違和感は感じてなくて。むしろ自分たちらしくて、風光ル梟にぴったりだなと思います。

山崎:リズムは、聴いているとすごくハマります。歌っていても楽しくなるし、踊りやすいし。だから聴いてくれた方も、絶対に気に入ってくれると思います。

大西:自分たちでも踊って楽しいですし、ライブでもテンションがアガりますね。

琳美:お客さんも一緒にノッてくれていて、そのノリがいわゆるアイドルのノリとも違っていて。そこが私たちらしくて、嬉しいし楽しいです。

Misaki:美心は、メインボーカルで歌うという部分で、プレッシャーを感じていたんじゃない?

美心:はい。ものすごいプレッシャーでした。ノドの調子が悪くても替わってもらえないので、すごく責任が重いと思ったし。だからレコーディングの前日は、緊張してなかなか眠れなくて。

ーーノドのケアも、より気をつけないといけないですよね。

美心:お風呂で、口を開けてシャワーをがんがんノドに当てて、うがいをします。

大西:龍角散を飲むんじゃなくて?

美心:じゃなくて。超有名な声優さんもやっていると、テレビで話していて。「一緒じゃ!」と思って嬉しかったです(笑)!

大西凜

ーー「トキメキ♡バレンタイン」は、最初に会話で始まるのが可愛らしい。ラップパートもたくさんありますね。

美心:ラップは誰もやったことがなかったので、Misakiさんがお手本を聞かせてくれて、それを完コピする感じでした。でも本当に難しくて、Misakiさんに付きっきりでアドバイスしていただいて。

山崎:歌ラップと言うか、メロラップにしていただいたので、少しは歌いやすくなったんですけど……。最初はもっと難しいラップだったので大変でした。

琳美:ラップでもちょっとした音程が付いているのですが、入るときの音程を取るのが難しくて。レコーディングのときは、ブースから「Misakiさん音お願いします」って、音程を取ってもらって。

Misaki:先ほど話したように、コンセプトは「王道アイドルソング×R&B/ヒップホップ」なので、ラップは必然です。リズミカルな「トキメキ♡バレンタイン」もバラードチックな「上京Story」も、デモの段階ではメロの部分はまったくなくて全編ラップするトラックだったんですけど、あとで私がメロを付けました。

 本人たちのキャラクターも考えて、彼女たちらしさが出るディレクションをしていった結果、ラップもメロディも両方ある作りになっていって。美心のボーカルにカノンがハモったりとか、それぞれの魅力をより発揮出来るものになりました。ハモリは、ライブでも生でやっています。バラードだけじゃなくアップテンポでも生でハモっているので、そこは他のアイドルにはないところだと思いますね。

山崎:主メロが3人なのに対して、ハモリは私が一人で担当しているので、信じられるのは自分だけ。自分を信じて、3人に負けないように歌っています。最初のころは、つられて主メロを歌いそうになることもあったし、一人だから大変ですけど、きれいにハモれるとすごく気持ちいいんです。ハモリにも注目して、聴いてもらえたら嬉しいです。

植木琳美

ーー「初めて恋を知って」という曲は、しっとりとした切ないバラードで、そういう少し大人っぽい一面があるのも作品としての魅力ですね。

山崎:はい。ポップな曲やダンスナンバーが並ぶ中で、1曲バラードが入っていて、そこは『風光ル梟』という作品のポイントになっていると思います。最初に聴いたときも、すごく良い曲だと思ったし歌詞もすごく共感できます。こういう部分も、今後どんどん出していきたいですね。

風光ル梟「翼 -TSUBASA-」MUSIC VIDEO

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