THE RAMPAGEが語る、16人体制パフォーマンスの強み「いろんな掛け算が僕らの中だけでできる」

RAMPAGE、16人体制の強み

5人がそれぞれ考える“THE RAMPAGEらしさ”

――他の11人もおそらくルーツでいうとみなさんバラバラだろうと思うんですよ。何かを決める時に、みんなの意見が割れたりすることはないですか?

LIKIYA:THE RAMPAGEは結成してから本当にいろんな経験を共有してきたので……。デビュー前の約3年くらいの間に、音楽やダンス、スタイル的なこととかいろんな意見も交換しましたしね。仕事のことだけじゃなく、たとえば休みの日は何をするのかとか、好きなメシは何? とか、本当に細かいデータまで(笑)。だから、お互いにいろいろ好きなものをわかり合えてもいるし、自然とまとまりが出てきた感じはありますね。最初はほんっとに聴く音楽もファッションも全員バラバラでしたけど、最近は好きなものもみんなけっこう似てきたのかなってところはあります。

川村:お互いの年齢差とかも多少はありますけど、ちょっとした家族みたいな感じなんです。

――結成から年数が経って、運命共同体的な意識が強まってきたということですかね?

陣:今まで活動してきた中で何か壁にぶつかったときに、みんなが同じ方向を向いてないと前に進めないなっていう感覚が絶対的にあったんですよ。今までもそうでしたし、たぶんこれからもずっとそうだと思います。だから、誰かが自分の意見を無理に通そうとしたりするようなことは、最近はホント、ないですね。みんなが自分なりのTHE RAMPAGEっていう軸に対する意見を出すことはありますけど、それはグループを考えての発言なんで、それがのちのちにTHE RAMPAGE全体の答えとして導かれていくことが多いですかね。

――なるほど。話が変わりますけど、やっと単独では初の全国ツアーが決まって。楽しみにしているファンの方も多いと思うんですよ。日程は結構先ですけど、テーマ的なものはもう決まってるんですか?

陣:自分たちが強みとしている歌とダンスのパフォーマンスを前面に出したライブにはなると思います。セットや照明の部分というよりも、ダンスと歌でどれだけお客さんを僕らの空間に引き込んでいけるか?ということを話しあってますね。あとはオリジナル曲に加えて僕らのルーツとなっているいろんな時代の楽曲を取り入れたり、もちろんパフォーマーのショーケース的なコーナーもありますし 。セットリストもまだこれから作っていく段階なんですけど、今までやってきたことをしっかりと出せるような内容にはしたいなと。

LIKIYA:ホールツアーになりますけど、16人だから魅せられる、その空間を生かしたエンタテインメントをこのツアーで表現できればなと思っています。

川村:全体のカラーとして、ちょっとオールド(スクール)な質感が出せるかなという風には思ってますね。僕らの直観として、今はそういうスタイルを新しいものとして受け止めてもらえるんじゃないかというのがあるので。

――そのオールドスクール感って、EXILE TRIBEの中ではわりと異色じゃないかと思うんですよ。今みなさんが考えている“THE RAMPAGEらしさ”ってどんなところなんでしょう?

川村:僕らは自分たちでヒップホップテイストだって言ってるんですけど、それは音楽性とかファッションとかそういうことだけじゃなくて、生き様とかそういう部分までひっくるめて“ヒップホップテイストのTHE RAMPAGE”なのかなと思っていて。礼儀作法をちゃんとするとかは人としてあたり前のことなんですけど、普段の振る舞いだとか人間的な部分も含めて、ヒップホップ的な精神で臨んでいくのが僕ららしさというイメージがありますね。

LIKIYA:ひとことで言うと、不器用。不器用なんですけど、不器用ながらに男の泥臭さを貫いていくっていうスタイルですかね。

陣:あくまでパフォーマンスの上でなんですけど、そういうワイルドな感じ、攻撃的な感じとかも表現できたりとか。そういう部分も、THE RAMPAGE独特の魅力じゃないかなと思います。僕らは順風満帆にここまできたというよりは、一つ一つの壁を……越えるというかしがみつきながら上ってきた、みたいな感覚があるから。本当に陸上ダッシュ感があるんですよね。

RIKU:あとは引き出しの多さも、THE RAMPAGEらしさを象徴している部分なのかなという風に思っていて。僕らボーカルも3人それぞれの色があるし、パフォーマーもリーダー2人が得意としているジャンルが違って、でもユニゾンもバチッと決められるので、そういう意味での引き出しの多彩さですよね。いろんな掛け算が僕らの中だけでできるっていうところに、グループ名の“暴れまわる”に通じる部分があるのかなって。

吉野:RIKUさんの話とちょっと似ちゃうんですけど、メンバーが16人もいるから、それぞれ個性が豊かでいろんな見せ方ができるというのはやっぱり強みだと思うんですよね。ツインボーカルのグループはわりと多いですけど、3人ならコーラスもできるし、ユニゾンならかなり力強さが出ますし。人数が多い分、他のグループには出せない迫力を見せられるのもTHE RAMPAGEらしさかなって。

――ボーカル3人のカラーも違いますし、ダンスの面でもLIKIYAさんのR&Bだったり、陣さんのポップだったり、ヒップホップ、クランプとかスワッグだったり得意とするスタイルもいろいろ違っていて、確かに引き出しの多さは魅力ですよね。

陣:それをわかりやすくファンの方にも知っていただきたいけれど、ダンス経験のない方から見るとざっくり“ダンス”っていうくくりで見られがちだと思うんですよね。THE RAMPAGEでは、自分だったら「ポップやってます!」とか、(武知)海青なら「クランプやってます!」とか表明しているので、そういう視点で見ると、また別の楽しみ方ができると思うんです。同じグループでも僕と(与那嶺)瑠唯はポップが得意だから、“今はポッパー2人で組んで踊ってるんだ”とか“ポップチームとクランプチームでバトルしてるんだ”とか。もちろん全員でユニゾンで踊るときもありますし、いろんな見せ方があって、僕ら自身もそれをすごく楽しんでるんです。だからみんなスタイルがバラバラでよかったなと僕は思ってます。

――パフォーマンス面に興味を持つと、楽しめるポイントもより多くなるということですね。

LIKIYA:僕らの場合、「13 SAVAGE」(シングル『FRONTIERS』に収録)だとかパフォーマー曲があるんですけど、その中に各人のソロがかなり入るんですよ。そのパフォーマー曲の中だけでも、パフォーマーそれぞれの個性をチェックできると思います。あとは楽曲によって、たとえば「Dirty Disco」なら陣くんがやってるようなポップを基盤に作った振りだったり、「Lightning」ならヒップホップとかクランプっぽい動きが入っていたりして、いろんなメンバーがどこかしらで映えるように振付が構成されているので……。ボーカルもそうなんですけど、楽曲ごとのメンバーのバランスみたいなものに注目してもらうと、より僕らの世界観を楽しめるんじゃないかと思います。

(取材・文=古知屋ジュン)

■リリース情報
『100degrees』
11月8日(水)発売

【CD+DVD】¥1,944 (税込)
【CD】¥1,200(税込)

<CD収録内容>※2形態共通
1. 100degrees
2. Can't Say Goodbye
3. DREAM YELL
4. 100degrees (Instrumental)
5. Can't Say Goodbye (Instrumental)
6. DREAM YELL (Instrumental)
[Bonus Track] Dirty Disco (English Version)

<DVD収録内容>
・100degrees (Music Video)

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