ライゾマティクスが示した“1000日後”の東京五輪 「Perfume Lighting Project」を振り返る
今回の「Perfume Lighting Project」はSNSを通じた視聴者との双方向的なやり取りでありながら、ツイートをビッグデータとして演出に組み込むという取り組みであった。2020年にどんなSNSが主流になっているのかは分からないが、今回の経験を生かした演出が東京オリンピックでも見られるかもしれない。またダイナミックVRの技術、そしてPerfumeのパフォーマンス力の向上によって、2016年の『NHK紅白歌合戦』でのステージよりも、さらに現実と仮想空間の境目が見えなくなっていたのは気のせいではないだろう。こうした技術が日々確実に進化を遂げていることを改めて感じる。1000日後、VRやARと音楽がどうコラボしていくのか。様々な可能性を予想し、期待しておきたい。
(文=村上夏菜)