二宮和也×SixTONES、丸山隆平×なにわ男子……“余白”の意識と継承する姿勢 先輩/後輩の交流で見える成長

 なにわ男子の冠番組『なにわ男子の逆転男子』(テレビ朝日系)8月1日放送回に、SUPER EIGHTの丸山隆平がゲストとして登場した。SUPER EIGHTとなにわ男子といえば、関西の系譜でつながる直系の先輩/後輩。オープニングから「(絡みは)ないです」と涼しい顔をする丸山に、「ありますあります、バリバリあります!」と詰め寄る7人という、息の合ったやりとりが繰り広げられた。

 その一例として、大西流星が丸山から2回も財布をもらったというエピソードが飛び出した。なんでも、大西がラジオを通じて「丸山くん、財布が欲しいです」とおねだりをしたというのだ。しかし、その微笑ましい思い出も、丸山は「カツアゲでしょ!」とキレのいい返しで笑いに変えていく。

 その流れに乗って、ほかのメンバーも財布を新調したいと手を挙げ出し、丸山は一気に追い込まれる。かと思えば、道枝駿佑だけは手を挙げず、「僕、(財布を)替えたところなんです。本当、ごめんなさい」と逆にお断り。後輩たちに甘えられるだけでなく、肩透かしを食らった形になった丸山が「真面目か!」とツッコまずにはいられない様子に、さらなる笑いが起こった。

 その後、メイン企画となる3本勝負でも遠慮のないやりとりが続く。いずれの勝負も、丸山が「これなら負けない」と自慢の特技を携えて参戦したもの。にもかかわらず、一切容赦しないなにわ男子との構図が痛快だった。

道枝 なんて言った? メンバーに感動したこと

 たとえ尊敬する先輩が相手でも、全力で挑む。そんななにわ男子だからこそ、丸山も本気で対抗し、思いっきり負ける。その必死さが笑いにつながる。なかなか勝てない丸山が「これじゃ『丸山隆平の逆転男子』になってしまう」と照れくさそうに笑うのもまた楽しそうで、「楽しむっていう気持ちが1位」という丸山らしい魅力的なワードも飛び出した。

 そこからあらためて見えてきたのは、先輩が後輩を引っ張るのではなく、先輩が安心して負けられる冠番組としての成長だ。冠番組を背負う力とは、メンバー自身が前に出て笑いを取ることだけではない。ゲストが用意された役割から外れても、その動きを受け止め、面白さへ変えていくこと。そこに生まれる「ゲストを自由にする余白」もまた、番組とともに成長してきた彼らが手にしたものではないだろうか。

 同じような光景は、SixTONESの冠番組『Golden SixTONES』(日本テレビ系)でも見られた。8月2日放送回では、リズムゲーム「マツケンナンバー」のコーナーについに“本物のマツケン”=松平健を筆頭に、中条あやみ、千葉雄大が登場した。メンバーのワチャワチャにつられて千葉がフライング気味に前へ飛び出し、「早い……!?」とパニックになったり、中条が罰ゲームのビリビリを受け、悔しさのあまり全員分のビリビリボタンを押す暴走に出たりと、大混乱。さらには、ビリビリボタンを押されていないはずの松平が、突然「あ!」と痛がるリアクションを見せる。面白かったのが、そうしたゲストたちが暴走した理由が「やってみたかった」という言葉に集約されるところだ。実力ある俳優たちが、用意された進行を守るだけでなく、思わず自分から遊び始める。それだけの安心感が、SixTONESの冠番組には漂っているのだ。

 きっとゲストがここまで自由に振る舞えるのは、彼らが目の前にいる人の動きをよく見ているからではないか。8月1日放送のラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)では、田中樹と髙地優吾が「もしメンバー6人で宅飲みをしたら」というテーマでトークを展開した。

 プライベートでもごはんに行くことが珍しくないほどの仲の良さを見せるSixTONESだが、意外にも6人で宅飲みはしたことがないそう。それは、お店のほうが気兼ねなく過ごせるからだともいう。誰の家に集まるのか。誰が率先して動き、誰がどのように過ごすのか。実際には起きていない場面でありながら、それぞれの様子を細かく想像できる。もはや、そのやりとりそのものが、彼らの“家族を超えた存在”という言葉を象徴しているようだった。

 長い時間をともに過ごすことで、メンバーの小さな変化や反応に対応していく力が磨かれる。相手の“らしさ”を受け止めつつ、どうしたらその場を盛り上げることができるのかを考えながら行動する。それがアイドルグループという関係性なのだと実感した。

 そのとき話題に挙がったのは、髙地が最後に“宅飲み”らしいことをしたのが、嵐の二宮和也の家だったという話だ。これは、4月29日放送の『6SixTONES』(TBS系)収録後に実現したものだそう。ちょうどその放送では、SixTONESが尊敬する先輩・二宮を前に、後輩として深い話をしていたのだ。

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 印象的だったのは、二宮の「バラエティをやっていると、ドラマに返ってくる」という言葉だ。かつて二宮は、ドラマとバラエティのどちらをやりたいかと聞かれた際、バラエティを選んだという。数々の映像作品に出演してきた二宮を思うと、少々意外な選択にも思えた。

 だが二宮は、バラエティこそ、誰かが話しているあいだに周囲の様子を見ながら準備し、誰が場の中心にいるのかを考え、自分がどのタイミングで入り、次にどのような展開を作るのかを瞬時に判断する力が養われると話した。そして、そこで磨かれる観察力や対応力は、形を変えながら演技へ、ひいては大きなステージでの表現へと返っていく。

 先輩から後輩へ受け継がれているのは、技術だけではない。グループでの活動と個人での活動を行き来し、異なる場所で得た経験を、次の現場へと持ち帰ること。ドラマで得たものをバラエティへ、バラエティで身につけたものをライブへ、そしてひとりで得たものを再びグループへと還元していく。その姿勢そのものが、受け継がれているのだ。

 先輩が安心して負けることができ、ゲストが予定調和から外れられる場所。その余白を作れるようになった後輩たちの姿に、事務所が長く育んできた表現者としての強さが見えた。

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