中国の音楽市場は日本を3年で追い抜く? 『ALL THAT MATTEERS』カンファレンスレポ

テンセントが音楽ビジネスを変える?

 さらにアンディ氏は「我々は中国国内では王様(King)でこれからはマーケットを拡大していく」と述べ、その証拠に『ATM』開催期間中、一番大きなブースを会場内に構え、アジア中、いや世界中から集まる参加者にその存在と拡大の意思をアピールしていた。既に韓国No.1の音楽サービス・Melonもテンセントと資本関係があり、昨年行われた『MelOn Music Award』にはアンディ氏が登壇し「もっと多くのK-POPアーティストに中国へ来て欲しい」と語っていた。さらに「全てのコンテンツ・フォーマットは音楽と関連性がある。全てが次の協業の機会となる」とも述べ、スポーツ、ゲーム、映像とその他のコンテンツジャンルへの拡大を示唆していた。

■鈴木 貴歩
ParadeAll株式会社 代表取締役 エンターテック・アクセラレーター
ゲーム会社、音楽放送局等でコンテンツ企画、事業企画を担当した後に、2009年にユニバーサルミュージック合同会社に入社。デジタル本部本部長他を歴任し、音楽配信売上の拡大、デジタルマーケティングの強化、全社のデジタル戦略の推進、メディア/プラットフォーム企業との事業開発を担当の後、起業。
現在はエンタテインメント、テクノロジー領域のコンサルティング、メディア運営、カンファレンス主催、海外展開支援を行う。
2014年に立ち上げた日本初の音楽xテクノロジーのカンファレンス、「THE BIG PARADE」Co-Founderも務める。
“エンターテックはカルチャーを創る"がビジョン。
Twitter:@suzukitaka

※記事初出時、一部誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。

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