山下智久が幅広い世代に愛される理由は? 『コード・ブルー』藍沢役との共通点などから探る

 ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)で主演を務めている山下智久。医師として10年以上のキャリアを築き、自分の人生と向き合う年代になった主人公・藍沢耕作を好演している。今シーズンでは、実際にジャニーズの後輩であるHey! Say! JUMPの有岡大貴らが演じる、新たなフライトドクター候補生たちの成長を見守る姿も見どころの一つ。

 作中の藍沢は「自分でどうにかしろ」 とぶっきらぼうな物言いをしながらも、後輩たちの小さな進歩も見逃すことなく「よくやった」と褒めるのだ。「あれこれ言って萎縮させるより、好きなようにやらせたほうがいいと思っただけだ」そして何かあれば自分が責任を持つ、そんな理想的な上司像を演じているのだが、このスタイルは実際の山下にもどこか通じるものを感じる。

 山下がパーソナリティを務めているラジオ『Sound Tripper!』(InterFM)の9月4日放送回では、“Young”をテーマにトークを展開。自身が今より若かった時のことを振り返った。「(反省すべき点は) ありますねー。やっぱ言葉とかも語彙が少なかったりしたし。自分の感情をうまく伝えることができてなかったでしょうね。ただでさえ、僕は感情を伝えるのが苦手だった」と藍沢と重なるような言葉が飛び出した。

 さらに、いつの時代も言われる“最近の若者は……”というセリフについて、山下も身に覚えがある様子。「言われてましたよ。でも、その(年齢の)割には意外としっかりしてるね、って年上の男性からは言われていましたね。体育会系っていうのがあったのかな?」そんな言葉をかけられるのは、やはり高いプロ意識があってこそではないだろうか。

 そして大人になった山下が最近感じているのは、会話にしっかり反応できる若者への尊敬の念。「理解力の高い人は、ちゃんと話に入ってこられる。すごいなって思う」とは、もしやドラマ共演者を見て思っていることなのでは? と想像が膨らむ。

 だが一方で、若者独自の文化にはやはりついていけないという山下。「すこ= 好き、詰んだ=打つ手がない、にこいち=ペアルック、かまちょ= かまってちゃん……知らないねぇ。あれだね、NEWスラングだね。スラングってどうなの、あんまり学ぶ気がしないんだよね、俺(笑)」とバッサリ。さらに「自分が10代のときもあったよ、イケメンって言葉が出てきたときじゃないの? やばい、全然覚えてないや。何が流行ってたか。あんまりスラング使ってなかったかもね」と続ける。

 とあるネット調査では、56%の親たちが子どもとの会話で理解できない表現があったというデー タがあるそうだ。すると「そうだよね。たしかに“にこいち”とか“すこ”とか連打されたら、マジわかんないよね。それこそ“ 詰んだ”だわ、フハハハ」と、ウィットに富んだ返しを披露してみせるのだった。

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