LOVE PSYCHEDELICOは自らの音楽を更新し続けるーー新曲披露『How is your Love?』レポ
そしてクライマックスは、「Your Song」から始まり、「Calling You」「Freedom」「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」と、2000年のデビュー曲から前アルバム『IN THIS BEAUTIFUL WORLD』(2013年)までを一気に聴かせる。オーディエンスもKUMIの合図にあわせて合唱をしたりと、長い時間にわたってLOVE PSYCHEDELICOの楽曲が愛されてきたことが伝わってくる光景だった。ラストナンバー「LADY MADONNA〜憂鬱なるスパイダー〜」では、NAOKIがギターをゆっくりと爪弾きながら、あの聞き馴染みのあるイントロへとつなげる。そんな遊び心あふれるパフォーマンスとグルービーな演奏で本編は幕を閉じた。
アンコールの手拍子に応え、ふたたびステージに戻ってきた7人。流麗な鍵盤の音が美しく、豊かな包容力がある「Free World」、そして、最後の曲は「This moment」だ。肩の力がほどよく抜けた軽やかなサウンドを響かせ、大団円を迎えた。
LOVE PSYCHEDELICOにとって久しぶりのステージとなったこの日のライブ。2000年のデビュー曲から生まれたばかりの新曲まで、その両者にそれほどギャップはなく、音楽としてまったく色褪せることがないーーそんなLOVE PSYCHEDELICOの凄味にあらためて気づかされた。アンコールのMCで、NAOKIは「発売日は決まったけど、まだ作ってるんだよね(笑)」と言いながらも、「これからはちょこちょこちゃんと活動しますので」と、このスペシャルなライブのために全国から集まったファンの前で宣言した。7月5日にはアルバムが発売、そしてその後は全国ツアーも待ち構えている。2017年はLOVE PSYCHEDELICOの音楽にどっぷりと浸かることのできる一年になりそうだ。
(取材・文=若田悠希/撮影=上山陽介)
■セットリスト
LOVE PSYCHEDELICO『How is your Love?』
4月17日(月)EX THEATER ROPPONGI
01. C'mon, it's my life
02. Feel my desire
03. Might fall in love
04. Love Is All Around
05. Birdie
06. 1 2 3
07. No Reason
08. Shadow behind
09. It's Ok, I'm Alright
10. Abbot Kinney
11. Your Song
12. Calling You
13. Freedom
14. LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~
(encore)
15. Free World
16. This moment