スガ シカオ、デビュー20周年イベントで斉藤和義、トータス松本、浜崎貴司と“感無量”共演

 そしていよいよスガの出番へ。初期の名曲「バクダン・ジュース」、ライブ定番曲「19才」と自身の本質であるファンキーなサウンドで魅せていく。ステージから身を乗り出し、ギターをかき鳴らすスガの姿に会場はヒートアップ。

スガ シカオ

 その後「愛について」「海賊と黒い海」などバラードをしっとりと歌い上げ雰囲気を変えると、ウクレレを手に「(この曲を聴いて)1曲1曲恥じない曲を作っていこうと思った」というSUPER BUTTER DOG「サヨナラCOLOR」のカバーを披露。さらに「俺にとって一つの山となった曲」と熱い思いを語ると「Progress」を歌唱し、最後は観客のシンガロングとともに「午後のパレード」で締めくくった。

 アンコールではスガが斉藤、トータス、浜崎をステージに呼び込むと感謝の気持ちを述べ、「感無量です」と嬉しそうな表情に。スガのリクエストだという斉藤の「歩いて帰ろう」さらにウルフルズの「バンザイ〜好きでよかった〜」を4人でセッション。そして「このメンバーでは恒例になりつつある」というナンバー・沢田研二「勝手にしやがれ」のカバーでアンコールは幕を閉じた。ダブルアンコールにはスガが1人で登場し、「黄金の月」「ヒットチャートをかけぬけろ」とデビュー当初の楽曲を歌唱。鳴り止まぬ拍手の中、3時間に及ぶ公演が終了した。

 

 MCで「今日からまた新しいスタートだと思って、明日から頑張ります」と力強く語ったスガ。30歳でデビューしてから20年、妥協せずに様々な困難を一歩ずつ乗り越えてきたスガの書く曲は、前向きな言葉ばかりでなく時にドロドロした人間臭い思いがこもっており、幅広い世代を魅了し続けている。<ぼくのいやしき魂よ ヒットチャートをはしりぬけ>と歌うデビュー曲から、彼の音楽への闘志は変わっていないーーギター1本で魅せる圧巻のパフォーマンスからそう確信し、5月の『スガフェス!』への期待が高まった一夜だった。

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森広隆
浜崎貴司
スガ シカオ
スガ シカオ

 

(取材・文=村上夏菜/写真=KAZUHARU IGARASHI)

■セットリスト
森広隆
1.ただ時が経っただけで
2.ゼロ地点
3.2D Star
4.愛のBeat

斉藤和義
1.ずっと好きだった
2.マディウォーター
3.Progress
4.恋
5.遺伝

トータス松本
1.笑えれば
2.サムライソウル
3.午後のパレード
4.チークタイム
5.愛すれば
6.明星

浜崎貴司
1.ウイスキーがお好きでしょ~♂+♀(ボーイミーツガール)
2.夜空ノムコウ
3.風の吹き抜ける場所へ
4.ドマナツ
5.幸せであるように

スガシカオ
1.バクダン・ジュース
2.19才
3.愛について
4.海賊と黒い海
5.アストライド
6.サヨナラCOLOR
7.Progress
8.午後のパレード

アンコール
1.バンザイ ~好きでよかった~
2.歩いて帰ろう
3.勝手にしやがれ

ダブルアンコール
1.黄金の月
2.ヒットチャートをかけぬけろ

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