SUPER★DRAGONが語る、デビューへの道程と9人の個性「新鮮さを逆手に取って勝負したい」

SUPER★DRAGON、デビューへの道程と9人の個性

「みんながどんな曲を作るのか聴いてみたい」(ジャン)

20170130-superdragon8_tomoya.jpg
和哉

ーー声の面でも、新しい可能性を試した曲だったということですね。14曲目の「+IKUZE+ (Album Ver.)」はどうですか?

壮吾:「+IKUZE+ (Album Ver.)」はライブでタオルを使って、みんなで一緒に楽しむ曲。ステージの一体感がすごく出る曲だと思うんです。

毅:結構初期にできた曲で、この頃の僕らはライブで「お客さんとの一体感を作る」ということに慣れていなかったんです。それですごく苦労したのを覚えていますね。自分たちの盛り上がってほしい気持ちをどう伝えたらいいんだろうと考えて、「ティッシュでも何でもいいから上げてくれ!!」って言ったら、本当にティッシュを上げてくれる人もいて(笑)。スパドラはライブで観客を煽ることが多いですけど、それをこの曲で勉強したと思います。

彪馬:今度、全員ティッシュでやってみる?(笑)。

ーーせっかくなのでロゴ入りオリジナルティッシュで……。

毅:ははは。それ、採用させてもらいたいです(笑)。

玲於:そういえば、「+IKUZE+」にはSUPER★DRAGONのタオルを全員で掲げるところがありますけど、初披露したときに、そこでジャンだけタオルの向きを間違えたんですよ。

楽:ジャンくんだけ逆になってた(笑)。

ジャン:(笑)「+IKUZE+」は最後ロックバンドのようにジャンプするのも好きで、ライブですごく楽しい曲ですね。

洸希:アルバムバージョンは、僕のスクラッチが加わって新しい曲のようになっているので、シングルバージョンと聴き比べてみてほしいです!

ーー最後は「KITTO→ZETTAI (Album Ver.)」ですが、この曲はファンへの気持ちが表現された曲になっていますね。歌詞の中で特に好きなところというと?

彪馬:〈キミと出会えたのは/偶然じゃなくて/運命なんだ そうだろ?〉と投げかけるところは、自分にも響きましたし、お客さんにも伝わってほしいと思うところですね。

洸希:あと、この曲は僕と彪馬がアカペラで歌っていますけど、これは本当に緊張しました。普段ステージの上で歌っているときよりもすごく緊張したレコーディングでした。

彪馬:この曲を初披露したのは2015年の『EBiDAN THE UNiON in ららぽーと豊洲』ですけど、僕がSUPER★DRAGONとして初めてマイクを持った第一声がこのアカペラだったんです。毅くんを見本にしたりして、とにかく研究しました。今に繋がるすごくいい経験になったんじゃないかと思います。

ーーグループの人気もどんどん出てきているところだと思いますが、みなさんは今の状況をどんな風に感じていますか?

毅:でも、これまで僕らは超特急さんやDISH//さんが作ってくれた道の上にいて、EBiDANの中の弟分として知ってくれた人たちがほとんどだと思うんです。だから、これからは僕ら自身がもっと頑張らなきゃいけないと思うし、これまでのEBiDANのグループとはやっている音楽性も全然違うので、EBiDANのファンの人はもちろん、音楽リスナーの人たちやロック・リスナーの人たちなど、色んな人の心を掴めるようになりたいです。それが出来て初めてスタート地点だと思うので。ロックバンド好きな方が急にダンスグループのライブを楽しむのは難しいと思われるかもしれませんが、その新鮮さを逆手に取ってスパドラで勝負していきたいんです。

ーー実際、SUPER★DRAGONのメンバーはそれぞれ色々な音楽が好きですよね。直近のブログでも毅さんがSuchmosやSTUTS、Jinmenusagiを紹介していて「本当に音楽が好きなんだなぁ」と思ったんですが、だからこそ色んな場所に広がっていけるといいですね。

毅:そうですね。ジャンは曲を作ったりもしてますけど、僕も今年は、SUPER★DRAGONやファイヤードラゴンの曲とは違うような曲を作ってみたいと思ったりしているんですよ。

ジャン:みんな作曲ができるようになったらいいですよね。それぞれ趣味が違うから、みんながどんな曲を作るのか聴いてみたいし(笑)。

20170130-superdragon9_raku.jpg

ーー今回の1stアルバム『1st Impact』は、みなさんにとって大きな節目のひとつになったんじゃないかと思います。グループとして、これからどんな風に活動していきたいですか。

彪馬:今はSUPER★DRAGONならではの音楽やパフォーマンスを確立できるように頑張っている最中ですけど、ゆくゆくは色んな音楽をやってみたいとも思います。たとえば、今だったらサンダーは元気な明るい曲をやっていますけど、そこに1曲ファイヤーのような落ち着いた曲があったら、ライブを観てくれるお客さんをより引き込むことができるかもしれないですし。とにかく、色んなことに挑戦していきたいですね。

毅:和哉も「曲を作りたい」って言っているよね。

ジャン:洸希も「ビートボックスで作ってみたい」と言っているし。

毅:別に作詞作曲だけの話ではなくて、それぞれが個性を追究することでグループの魅力が増すようになればいいな、と思うんです。スパドラの軸がブレないことは大前提ですけど、「それぞれが別のことをして、SUPER★DARGONに戻ってくる」ということがクリエイティブにできるグループになれたら最強だなと思うので。

ーーこれまで長かったですか? それとも一瞬でした?

壮吾:僕の感覚ではすごく早かったです。もう1年以上経ったんだ、と思うので。

毅:でも、パフォーマンスを初披露したときのことを思い出すと2~3年ぐらい前にも感じるし、本当に不思議ですね。スパドラに入ってからこれまで味わえなかったような感覚を味わうこともできて、出会えて本当によかったと思うし、9人いることの意味も考えさせられたりと、本当に色んなことを考えた期間でした。先輩と共演させていただく機会も増えて、超特急さんやDISH//さんの偉大さもますます分かるようになったし、1万人規模の会場を埋めていく背中を近くで見させてもらえるのもすごく恵まれていました。それに、僕らはもちろんまだまだですけど、今は「この9人ならやれる」という気持ちはすごくはっきりしているんです。だから、これからも止まることなくみんなで成長していきたいですね。

(取材・文=杉山仁)

■リリース情報
『1st Impact』
発売:2017年1月18日(水)
定価:¥2,800+税
<収録曲>
1. WILD BEAT
2. HACK MY CHOICE
3. BAD BOY
4. ZEN-SHIN-ZEN-REI
5. Ooh! Ooh! (Album Ver.)
6. BIG DIPPER
7. Pendulum Beat! (Album Mix.)
8. The Survivor
9. INAZUMA
10. GETSUYOUBI
11. MIKAZUKI
12. ARIGATO
13. hide-and-seek
14. +IKUZE+ (Album Ver.)
15. BROTHERHOOD
16. KITTO→ZETTAI (Album Ver.)

■ツアー情報
『SUPER★DRAGON 4th ONEMAN LIVE TOUR』(タイトル未定)
2017年4月1日(土)東京都 TSUTAYA O-EAST
[1部]OPEN 13:00 / START 13:30
[2部]OPEN 16:30 / START 17:00

2017年4月8日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
[1部]OPEN 13:00 / START 13:30
[2部]OPEN 16:30 / START 17:00

2017年4月29日(土)大阪府 umeda AKASO
[1部]OPEN 13:00 / START 13:30
[2部]OPEN 16:30 / START 17:00

SUPER★DRAGONオフィシャルサイト
アルバム『1st Impact』特設サイト

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる