フィロソフィーのダンス、メンバー&プロデューサー加茂啓太郎インタビュー「他のクラスタに反応してもらえるアイドルに」

フィロのス&加茂啓太郎インタビュー

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「アイドルとクラウドファンディングほど親和性があるものはない」(加茂)

ーーこの中で、クラウドファンディングに出資したことがある人はいますか?

メンバー全員:(首を振る)

加茂:僕はみきちゅのクラウドファンディングは支援しました、3,000円とか(笑)。以前に担当していた湯川潮音ちゃんがクリスマス・アルバム制作のために200万以上集めたのはびっくりしました。でも、クラウドファンディングは音楽業界にとっても革命ですからね。注目せざるをえないし、自分も関わることがあるだろうと思っていました。でもまだ偏見もるので慎重にやらないといけないですけどね。

ーー加茂さんが「慎重に」というと重みがありますね……。

加茂:慎重じゃない人ですからね(笑)。

ーーそして、200%以上の出資を集めた感想はいかがですか?

日向:嬉しい。

奥津:私たちのために大金を出してくれる人たちがこんなにいるんだと思ったら、心強いと思いました。

佐藤:絶対集まらないと思っていたんですよ、30日間で100万円なんて。でも、朝起きたら達成していて、そんなに支援してくれる人がいてびっくりしました。

奥津:いつもライブに来てくれる方はもちろん、そんなにライブに来たことがない方も「ライブ映像を見たい」「クオリティに期待ができる」と言ってくれていて、広がりを感じて嬉しかったです。

加茂:クラウドファンディング自体が宣伝になりますしね。 CAMPFIREのメールマガジンに載るだけで、出資してくれる人もいるんです。ふるさと納税的なメリットを感じてくれるんでしょうね。

ーー十束さんはいかがでしたか?

十束:「アイドルしてんなぁ、やっぱこういうのあってのアイドルだなぁ」って(笑)。「申し訳ない」と言うことが私は好きではなくて、乗っかっていいものを出すのがアイドルだと思うんです。DVDはもちろん、今後の活動もいいものをやらないといけないと思いました。

加茂:これだけクラウドファンディングが成功したことは、グループの可能性を内部にアピールするためにも、いいきっかけになりますね。それに、アイドルとクラウドファンディングほど親和性があるものはないですから。CDを過剰に買ってもらうように圧力をかけるよりも健全ですし。

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加茂啓太郎

ーークラウドファンディングのリターンの面では、30,000円で「メンバーと完成打ち上げカラオケ大会&撮影会」はわかるんです。35,000円で加茂さんとマネージャーの初見翔平さんとの二次会というのは何ですか……しかも完売していますし。

加茂:高いのは洒落っけのあるものを入れておこうと(笑)。

ーー今回のクラウドファンディングは、2016年11月20日に原宿アストロホールで開催されたファースト・ワンマンライブのDVDを制作するためのものです。あの日はファースト・アルバム『FUNKY BUT CHIC』収録の「アイドル・フィロソフィー」が1曲目でした。つまり、ライブ後の物販で初めて売られるアルバムなので、ファンの皆さんは誰もまだ聴いたことのない楽曲でしたよね。緊張はしませんでしたか?

奥津:緊張しました。今まで以上にステージを想定して練習しました。

十束:緊張しすぎて記憶がないんですよ(笑)。映像を見て十束家が大爆笑で! 全身が一緒に動いている、って(笑)。

日向:ガチガチにはならなかったけど、会場自体の雰囲気がいつもと違っていたし、冒頭はカーテンでステージが隠されていてフロアが見えなくて。お客さんの高まりもすごかったし、SNSの反応も多かったので、気持ちの高ぶりによる緊張はありました。

佐藤:私は緊張はしなくて。「アイドル・フィロソフィー」は早く見てもらいたい気持ちがすごくあったし、自信があったので、ワクワクしていました。

「アイドル・フィロソフィーLIVE at ASTRO HALL 161120

ーーあの楽曲がThe Power Stationをオマージュしていることは聞かされていましたか? あまり加茂さんは元ネタについては言っていないようですが。

日向:Twitterで知ります。

十束:でもたまに「良さ分かるまで聴いといてください」って言われることもあります。

加茂:ブルーノ・マーズとかね。

日向:フィロソフィーのダンスは、全員Apple Musicに強制加入なんです。

奥津:ファンの方から「これだ!」と元ネタを言われることもあります(笑)。

日向:「わかるんだ!」と思いました、私はシングルのジャケットに元ネタとして使われていたChicを知ってたので。

加茂:知っておいたほうがいいじゃないですか。「コモンセンス・バスターズ」は完全にカーティス・メイフィールドなので、メンバーにもカーティス・メイフィールドを送りました。反応がなかったけど(笑)。

ーーファースト・ライブを今振り返ってみていかがですか?

日向:チケットが売り切れると思わなかったですし、当日券もありがたいことに即完売で、しかもその当日券のためにわざわざ並んでくれた人がいたことにもびっくりしました。一個のラインを超えた気がして嬉しかったですね。

奥津:まず安心したことが大きくて。アルバムがその日から発売だったので「やっと始まる、これからだな」という感じがありました。

佐藤:個人でもグループでもたくさん練習をしてきたけど、さらにお客さんの応援があって、自信をつけさせてくれました。まだまだ上に行けると思える空間でした。私たち4人で今できることはすべてできたライブだったし、セカンド・ワンマンライブも発表できて、さらに頑張っていきたいなという気持ちでした。

十束:覚悟が芽生えたというか、「始まってしまったな」という感じがありました。私たちのために集まってくれた人たちだったし、その母数をもっと増やさないといけないという覚悟と決意が生まれました。自信がなかったんですけど、ステージに立ってお客さんの顔を見たら、楽しかったし。前半は緊張して難しく考えていたんですけど、だんだん精神状態が安定してきて、「楽しい」という感覚に変わりました。

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