BRADIOの快進撃が止まらない 極上のエンターテインメント追求したツアー最終公演レポ

 真行寺がステージに戻り、「すごいぜ、Zepp DiverCity!」と改めて観客を褒め称えると、再び7人が揃って「Take Me Higher」「スパイシーマドンナ」を演奏。本編最後はカッティングギターが小気味よく響く「FUNKASISTA」だ。4人の全身全霊のパフォーマンスに応えるようオーディエンスもますますヒートアップし、本編は幕を下ろした。

 

 

 アンコールに突入すると、スクリーンを使って、ニューアルバム『FREEDOM』の発売とその後のツアーの開催を発表。アンコールの1曲目は、そのニューアルバム収録曲「-Freedom-」。ライブ初披露にもかかわらず、早速サビではコーラスが巻き起こっていた。そして「みんなと一緒に歌いたい」と紹介して始まったラストナンバーは「Tonight! Tonight! Tonight! -決戦は今夜-」。真行寺は片手に録画用のビデオカメラを持ってステージを歩き回り、シンガロングするオーディエンスの様子を収めた。

 

 笑いあり。涙あり。切なさあり。おふざけあり。感動あり。つまりポップミュージックのすべてがあるBRADIO流のエンターテインメント。その最新形を存分に味わうことのできたステージだった。本編最後に、真行寺は「最高のセッションだったぜ、ありがとう!」と叫んでからステージを去ったが、まさにBRADIOのライブは、ステージで演奏してる4人の楽しさや興奮、パワフルなエネルギーがオーディエンスにも伝播し、共にひとつのライブを作り上げていくような一体感がある。今回発表されたツアーのファイナルは東京・中野サンプラザ公演だ。初のホールワンマンではあるが、またホールならではの様々なアイデアを取り込んで、今回のライブをさらに上回るショーを見せてくれるに違いない。いよいよ他の何にも似ないオリジナルな立ち位置を築いたBRADIO。彼らの快進撃は、まだ始まったばかりだ。

 

(取材・文=若田悠希/撮影=木場ヨシヒト)

■セットリスト
BRADIO『ファンカジスタツアー2016~PUMP UP FUNK編~』
2016年12月9日(金)Zepp DiverCity TOKYO

1. オトナHIT PARADE
2. ハートビートを打ち鳴らせ
3. Flyers
4. Step In Time
5. 夢見るEnergy
6. Playback
7. ギフト
8. Jasmine
9. Chocolate Flavor
10. Back To The Funk
11. Golden Liar
12. Take Me Higher
13. スパイシーマドンナ
14. FUNKASISTA

EN1. -Freedom-
EN2. Overnight Superstar
EN3. Tonight! Tonight! Tonight! -決戦は今夜-

BRADIOオフィシャルサイト

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