KinKi Kids、嵐、タッキー&翼、KAT-TUN…最年少が“しっかり者”のジャニーズグループの特徴は?

 コンサートに舞台、テレビ、映画と、様々なシーンで活躍を見せるジャニーズグループ。各グループごとに得意とするジャンルがあり、それぞれの分野で爪痕を残している。それもこれも、属するメンバーたちが個性的だからと言えよう。その個性的なメンバーの中で今回注目するのは、最年少メンバー。前回は最年少メンバーを「愛されキャラ」、「しっかり者キャラ」に分け、「愛されキャラ」に焦点を当てた(参考:TOKIO、V6、NEWS、関ジャニ∞……最年少が“愛されキャラ”のジャニーズグループの特徴は?)。今回は「しっかり者キャラ」について考えていきたいと思う。

グループを牽引している最年少メンバー

嵐 松本潤、KAT-TUN 亀梨和也

(C)タナカケンイチ

 嵐・松本とKAT-TUN・亀梨は、グループの“ドアマン”的存在だ。

 松本がコンサートの演出を行なっていることは有名だが、パフォーマー、タレント、俳優としても活躍を見せる。嵐という名前がジャニーズファン以外にも広く認識されたきっかけの一つは、松本が出演した2005年の『花より男子』(TBS系)ではないだろうか。この時期、二宮和也が映画『硫黄島からの手紙』に出演、櫻井翔の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)月曜日キャスター就任などが重なったことも彼らの飛躍の一因でもあるが、松本が『花より男子2(リターンズ)』(TBS系)、『バンビ〜ノ!』(日本テレビ系)、『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)など、より人目に触れる人気ドラマに次々と出演したことは大きい。さらに、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)内の「THIS IS MJ」で“キザな振る舞い”を武器にエッジの立ったキャラを演じたり、コンサートのソロ曲でパルクールを取り入れたクオリティの高いパフォーマンスをして、従来の嵐ファンを楽しませることも忘れない。

 また、亀梨も同様のポジションと言える。亀梨は、主演を務めた『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)から生まれたユニット「修二と彰」で一気に知名度を上げた。『青春アミーゴ』は、発売当時KAT-TUNをよく知らなかった人々も、こぞってカラオケで歌ったものだ。何かと話題に事欠かないKAT-TUNだが、『野ブタ。をプロデュース』以降も、亀梨は『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)、『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系)などのドラマに出演したり、『Going!Sport&News』(日本テレビ系)でキャスターを務めたりなど、幅広い層にKAT-TUNの存在をアピールしてきている。彼ら2人が嵐・KAT-TUNへの扉を開け続けている、という意味で確実にグループを牽引していると言えよう。

相方と持ちつ持たれつ、支え合っているメンバー

KinKi Kids 堂本剛、タッキー&翼 滝沢秀明

(C)タナカケンイチ

 KinKi Kidsとタッキー&翼は、ジャニーズの中でも珍しいデュオである。2人組にありがちなのが不仲説だが、彼らの活動を見ていると「持ちつ持たれつ」という言い方が正しいように思う。例えば、『女性セブン』(小学館)の8月4日号にて、KinKi Kids剛が不仲説について言及し、こんなコメントをしている。

「ぼくらは仲が悪いって言われることもありますが、お互いが干渉をしないだけなんですよ。(中略)仲が悪いという都市伝説を作り上げられて20年。弁解するのもめんどくさくなりました。この関係性は今後も変わることはないと思います。彼は彼、ぼくはぼくの人生を生きている中でKinKi Kidsがあるんです」(出展:http://www.news-postseven.com/archives/20160727_431966.html

 例えば、ファンに対して毒舌トークを繰り広げる堂本光一だが、それが成り立っているのは剛の絶妙なフォローがあってからこそだ。一方で『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)を見ていると、光一が剛を甘やかしているシーンも多く、「コンビ愛」「イチャつく」というテロップが出ることが珍しくない。

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