嵐 櫻井翔はコンサートで“攻め”の姿勢を発揮 『Japonism』ツアーで見せた本来の姿

 また、どんなにふだん真面目な一面をのぞかせても、櫻井の根底にあるのはHIPHOP精神で培われた攻めの姿勢だ。曲間には、いつになく攻めた口調で観客を煽りまくる。櫻井のソロ曲「Rolling days」では赤いベロア調のスーツに身を包み、堂々としたドラムソロを披露。ステージの高所から悠然と階段を降りるその姿はまるで帝王のようだった。松本のソロパートの後に披露された「イン・ザ・ルーム」でも、櫻井は攻めのモードを発揮。よく海外のR&B/HIPHOPアーティストのMVで王様のように椅子にどっしり腰をかけて歌うシーンが出てくるが、一人がけのソファに腰をかけて登場した櫻井にもそのような風格が漂っていた。

 櫻井がコンサートで見せる姿には、スーツや制服で働く男性が休日にまったく違った服装で現れたときに感じる新鮮さと同じような感情を抱く。ネクタイを緩めた櫻井に出会えるのが、コンサートのステージなのかもしれない。

(文=竹上尋子)

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