EXILE TRIBE総出演、『HiGH&LOW THE LIVE』が人々を熱狂させた3つのポイント
10月1日・2日・3日に京セラドーム大阪にて再追加公演が行なわれた、『HiGH&LOW THE LIVE』。全国の映画館でライブビューイングも開催され、いかに人気かが分かる。『HiGH&LOW THE LIVE』が、これだけ多くの人々を熱狂させている理由は何なのだろうか。筆者が先日、実際に『HiGH&LOW THE LIVE』東京ドーム公演に参加し、体感したことをもとに考えてみたいと思う。
まず1つめは、「テーマパークのようにワクワクしてしまう演出」だ。『HiGH&LOW THE LIVE』はアリーナ席がない。幕が開けると、アリーナ全体を使ってバイクや車でのド派手なスタントショーがスタート。その時点ではまだEXILE TRIBEが一人も登場していないにも関わらず、ついテンションが上がってしまう。メンバーが登場した後も、レーザーなどの光の演出や車やバイクでの演出が次々と飛び出す。さらに、人力で動く可動式ステージや、エレクトリカルパレードのようにアリーナを一周するカラフルに光るステージなども登場。スケールの大きさを感じざるを得ない。さらに、音楽もEDM・HIPHOP・POPS・ROCK・バラードと幅広いジャンルの楽曲が披露されており、その場面ごとに見える景色が違うのだ。ライブの時間は、約4時間。飽きることなく見続けることができるのは、次から次へと様々な演出が繰り広げられていたからであろう。
2つめは、「2.5次元的感覚を楽しめること」だと思う。そもそも、『HiGH&LOW』プロジェクトはストーリーがメインではなく、キャラクターありきで成り立っている。そのため、「ムゲン」「雨宮兄弟」「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」「九龍グループ 家村会」「張城」「MIGHTY WARRIORS」「ダウト」「苺美瑠狂」と、個性を持ったチームがプロジェクトの中に存在している。各人もキャラクター設定はもちろん、ファッションやカラー、佇まいなども特徴的で、見た目も基本的に派手。その姿のままライブに登場するため、“EXILE TRIBE”ではなく“HiGH&LOWのキャラクター”として自然に見ることができる。さらに会場にいなかったV.I(from BIGBANG)も映像で登場。こうした2次元である映像の演出と、3次元のパフォーマンスが上手く噛み合って、まるで画面から飛び出してきたキャラクターを見ている気持ちになる。これらが、2.5次元的感覚に繋がるのではないだろうか。
そして最後は、「EXILE TRIBEが総力をあげたエンターテインメントショー」であること。LDH所属の出演者だけでも、EXILE AKIRA、EXILE TAKAHIRO、EXILE THE SECOND、PKCZ(R)、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、劇団EXILE、E-girls、DORBERMAN INFINITY、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEといったメンバーをはじめ、EXILEのパフォーマーである世界や佐藤大樹、華麗なパルクールを披露したZEN、シンガーのJAY’EDといった事務所の顔と言えるメンバーがほとんど出演している。また、EXILE TAKAHIROがボーカルを務め、HISASHI(Gt./GLAY)、TOKIE(Ba./unkie、LOSALIOS)、宮上元克(Dr./THE MAD CAPSULE MARKETS)といったミュージシャンが集結したACE OF SPADESや実力派ラッパーのANARCHYも出演。この豪華メンバーの共演は、『HiGH&LOW THE LIVE』でなければ味わえない。
さらに、各々のグループのライブでは見られないメンバー同士のやりとりやユニットでのパフォーマンスが見れるとあり、“お祭り感”が尋常でないのだ。例えば、三代目J Soul Brothersの山下健二郎は、ライブ内唯一と言っても良いトークコーナーで軽快なトークを披露。劇団EXILEの佐藤寛太、EXILEの佐藤大樹と“雨宮兄弟ごっこ”をして笑いを誘っていた。別々の場所で活動している3人のこのようなやりとりが見れるのは、『HiGH&LOW』ならでは。この特別感は、EXILE TRIBEが一丸とならなければ実現し得ないものだろう。