SANABAGUN.、KANDYTOWNらによる最高の遊び! 異色のイベント「SPEAK EASY」レポート

KANDYTOWN

THE THROTTLEとは様相が異なるジワジワとフロアを侵食するような熱狂を生み出しのが、世田谷区をフッドとする総勢16人のヒップホップクルー、KANDYTOWN。90年代とテン年代のムードがナチュラルに融和したようなスモーキーかつアーバンなビートの上で、多様なキャラクターを持つMC陣のマイクリレーが絶妙な押し引きのバランスで紡がれ、オーディエンスはそれぞれ自由なモーションでその音とラップに反応していた。KANDYTOWNは年内にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューする。

 ライブアクトのトリを務めたのは、SANABAGUN.。ジャズをルーツにさまざまなブラックミュージックのエッセンスを血肉化したその音楽的なメソッドやストリートに根ざしたアティチュードも然り、ある意味では「SPEAK EASY」の理念をもっとも体現しているのがSANABAGUN.であるといってもいいだろう。「M.S」や「大渋滞」、「まずは『墓』」などのインディーズ時代の楽曲から、「BED」や「人間」といったメジャーデビュー後の楽曲を1本の太いグルーヴで繋げてみせたこの日のSANABAGUN.のステージはとにかく自由でパワフルだった。向こう見ずでありながら不敵な熱量の高さはどこか路上時代のライブを彷彿させるものがあった。

 クロージングDJを務めたオカモトレイジのプレイを名残惜しそうにも楽しむオーディスエンスたちを見て、素直に「SPEAK EASY」の継続を期待した。最後にBUDDA 108の代表、神崎峰人が寄せてくれたコメントで本稿を閉じることとする。

「同世代の仲間たちと最高の遊びができた。400人を超えるお客さんが日曜の昼間に集まってくれて盛り上がってくれたし、何より出てくれた仲間たちみんなの笑顔がよかった。そして、さまざまな関係者の方々の協力に感謝いたします。平成生まれ、ゆとり教育も捨てたもんじゃないぜってことを世の中に知らしめることがコンセプトで、もっともっとたくさんの人々にこんな素敵な表現者たちがいることを認知させたい。次回の予定はまだ言えないけど、そもそも地方や海外開催の構想もあるので楽しみにしてください」 

(文=三宅正一/photo by MasashiYamada)

■2016.8.7 SPEAK EASY ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=fLpfyYYu-RY&feature=youtu.be

■SPEAK EASY WEB
http://speakeasy.tokyo/

SPEAKEASY Vol.1
https://www.youtube.com/watch?v=4sBRjclZnGI

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