yahyel、South Penguin、Gateballers、SIX LOUNGE…フジロック注目のルーキーたち

Wanna-Gonna

 「アメリカンルーツミュージックに敬意を表しつつ、現代の日本において、普遍的な音楽を鳴らすべく探究中」という文言を掲げ活動する5人組。楽曲ごとに多様なルーツを感じさせ、くるりにも通じる良質なポップミュージックを発信。既にインディーズシーンでは一定の地位を築いていると思われるだけに、このステージには満を持しての登場となる。結成はなんと中学時代だそう。

Wanna-Gonna "New Town" MV

Gateballers

 今年3月には小山田壮平(元andymori、現AL)を中心に設立された「Sparkling Records」から、初の全国流通盤をリリース。同作が「タワレコメン」にも選出されるなど、話題に事欠くことのない3ピースバンド。ロックを軸に様々なタイプの楽曲を展開し、その器用さにも驚かされるが、そこに通底するエモーショナルなメロディこそが彼ら最大の魅力。実力はお墨付きなので、当日のステージにも期待して間違いはない。

Gateballers - レモンソング

7月24日

South Penguin

 2014年結成の4人組。7月20日にリリースした1stEPには、プロデューサーに岡田拓郎(元・森は生きている)、エンジニアに葛西敏彦(トクマルシューゴ、蓮沼執太、D.A.N.など担当)という豪華制作陣を迎え、発売前から大きな話題となった。未だ謎に包まれた部分が多い彼らは、なんと初ライブを先日7月16日にこなしたばかり。MVが公開されている表題曲「Alaska」は、涼しげなサウンドで深夜の苗場にぴったりだ。作品には他にも「サイケデリック且つニューウェーブなポップス」が収録されているとのことで、今回それらもお披露目となるだろう。

South Penguin / Alaska

MONO NO AWARE

 予測不可能な曲展開と言葉遊びのような歌詞が特徴的な、男女混成の4人組。先日行われた2ndEPのリリースパーティーには、前述のGi Gi Giraffeも出演。ジャンルの垣根を取り払おうとするかのような姿勢で、シーンの核となりつつあるバンドだ。複雑なリズムにもさらりと乗りこなし、演奏力には定評のある彼らだが、その真価が発揮されるのはライブの場。気合いの入るであろう今回のステージは見逃せない。

MONO NO AWARE - me to me(MV)

SIX LOUNGE

 今、My Hair is Badを筆頭に若者に話題のバンドを輩出しているインディーズレーベル<THE NINTH APOLLO>所属。メンバー全員がまだ10代で、彼らが鳴らす古き良き日本語ロックンロールに魅了され、熱いライブに何度も足を運ぶファンが続出している。大分ロックンロールハイスクールvol.6 vol.7共にグランプリ、歴代初二連覇を成し遂げ、若手のロックシーンの中で最も勢いに乗っているバンドだ。

SIX LOUNGE - 俺のロックンロール (Official Video)

(文=渡邊魁・大和田茉椰)

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