V6、関ジャニ∞、Sexy Zone…グループのあり方と歌詞は深くリンクしている!?

Sexy Zone「Easy come! Easy go! Easy love!」

(C)タナカケンイチ

 4枚目のアルバムに収録されている「Easy come! Easy go! Easy love!」。甘酸っぱい青春の恋を現すような単語が散りばめられていたり、「シュルシュル」「シャカシャカ」「キラキラ」「パクパク」「サクサク」などのオノマトペがこれでもかというほど盛り込まれていたり、「トンチキな歌詞が多い」と言われているSexy Zoneらしい楽曲だ。しかし、この曲には5人体制に戻ったというグループの背景が見られると思う。例えば、タイトル。直訳すれば、「気軽に来て、気軽に行こう、気軽に愛そう」となるが、「easy come, easy go(得やすいものは失いやすい)」という慣用句が含まれている。つまり、得やすいものは失いやすい=苦労して手に入れたものは失わない、ということだ。これは5人体制に戻ったことを言っているようにも思える。さらに「ここからSexy Zone 飛び出そうSafety Zone」という歌詞にも注目してみると、このアルバムから再び5人で活動しだした彼らなりのメッセージが含まれているのかもしれない。

 例えばV6の「それぞれの空」をSexy Zoneが歌っても成り立たないし、Sexy Zoneの「Easy come! Easy go! Easy love!」を関ジャニ∞が歌っても成り立たない。歌詞とグループが持つ背景が掛け合わさることで、唯一無二、オンリーワンの楽曲ができあがるのだ。こういった工夫があるからジャニーズグループは上手く差別化が図れており、それぞれの良さを発揮できているのではないだろうか。

(文=高橋梓)

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