Base Ball Bear『日比谷ノンフィクションⅤ~LIVE BY THE C2~』
Base Ball Bear、初の3人体制で迎えた恒例日比谷ライブで「まだやりたいことがある」
ドラムのカウントが続いたまま、ギターのバトンは田渕からハヤシヒロユキ(POLYSICS)へ。「ぼくらのfrai awei」「UNDER THE STAR LIGHT」とハヤシの雰囲気に合った楽曲でギタープレイを披露した。MCでは、小出がハヤシとの共演回数が少ないことに触れ「この状態(ステージに上がって)で話すのも初めてなんですけど、(バイザーの)上からチラっと見て話してるんです」とハヤシのトレードマークであるバイザーが実は見えていないことをいじり出す場面も。その後「どうしよう」を演奏し終えたハヤシは、小出から本日のステージではNGとされていた「トイス!」の掛け声でステージを後にした。
最後に登場したのは石毛輝(lovefilm/the telephones)。小出が、2月末のチャットモンチー主催『こなそんフェス』で急きょサポートを務めてもらったことへの感謝を述べると、手拍子に乗せた「17才」の演奏からBase Ball Bearの定番曲が次々と披露された。「changes」で小出と石毛によるギター・セッションが始まり、「十字架 You and I」では石毛がウォーキングや側転などのパフォーマンスを披露、最後にはハヤシと同様に自らのバンドの合言葉である「DISCO!」を叫んで会場を沸かせた。
ライブ終盤、再びフルカワユタカが登場し、バラード調の楽曲「ホーリーロンリーマウンテン」を披露した後は、堀之内大介(Dr)の掛け声を合図に、勢いよく「真夏の条件」、「LOVE MATHEMATICS」を続けて披露した。
そして本編ラスト、それまで淡々とライブを行ってきた小出が、胸の内を明かすように「Base Ball Bearどうする?ってなった時に、『まだやりたい、やることがある。作りたいし、まだなにかある気がする』って共通の意識だった。今までの自分たちが出来なかったようなことをやってみようと思って。やってみて、3人でもちゃんとしないといけないんだなって感じた」と語った。
3人でBase Ball Bearの活動を続けていくという意思が改めて伝えられると、会場から温かく、とても大きな拍手が送られた。そして渾身の力で「HUMAN」を披露し、ステージを去った。