中野サンプラザ解体決定の波紋 次なる“アイドルの聖地”はどの会場に?

 AKB48が『ファーストコンサート』を開催したり、まだ改名前のももいろクローバーが初の単独ホールコンサートを行なった日本青年館などを“アイドルの聖地”に挙げた同氏は最後に、アイドルと会場を取り巻く現状について、こう語った。

「現在のアイドルシーンは、新宿BLAZEや赤坂BLITZが多くホール貸し出しを行なうといった状況も後押ししてか、スタンディング形式でのライブが主流になっています。通過点として中野サンプラザではなく、Zepp TokyoやZepp DiverCityを挙げるアイドルも少なくありません。一方で、日本青年館のリニューアルや、2018年に終了予定である渋谷公会堂の建て替え、2020年に実現予定の池袋劇場都市計画(豊島公会堂跡地)など、ホール規模の会場がどんどん生まれ変わっている動きもあります。中~大規模会場の選択肢が増えることで、今後シーンがどのように変動していくのか楽しみです。都心にも大型の多目的ホール自体はあり、今後アイドルにどれぐらい貸してくれるかが今後のポイントでしょう」

 4月9日に清 竜人25が『コンサート 2016 春』、4月27日にはNegiccoが『Second Tour“The Music Band of Negicco”』、4月30日は℃-uteが『コンサートツアー2016春~℃ONCERTO~』を開催するなど、まだまだ“アイドルの聖地”としての役目が続く中野サンプラザ。その水面下で動き始めている“ポスト・アイドルの聖地”を巡る争いは、どの会場に軍配が上がるのだろうか。

(取材・文=渡辺彰浩)

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